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1997年12月発売
四六判 ,
292ページ
定価 1,870円(本体 1,700円)
ISBN 4-641-18294-9
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「家族の戦後体制」というキーワードで,現在の日本の家族を解き明かし,「目から鱗」のショックを与えた著者が,クリアに描き出す「21世紀の家族」とは?新しく「個人を単位とする社会へ」の1章を加え,データをアップツーデートにして,全面的に見直した話題作。
*21世紀,〈家族〉はなくなる!?
前著で十分に描けなかった21世紀の家族像が,描けるような気が急にし始めた。ちょうど車が曲がり角を曲がるように,先の風景が開けて見えるような気がし始めたのである。最近では,これでもか,これでもか,というほどの風圧をともなって,新しい風景があちらから迫ってくる思いさえする。これが変動期というものか。
家族について見えてきたのは,「個人化する家族」。誰もが「家族」に属すということはなくなり,「個人」というよりも大きい社会的単位は存在しなくなるという社会のイメージである。……最近相次いでいる法改正や制度改革の根底には,こうした方向への流れがあると思うのだが,いかがだろう。(「はしがき」より)