【特集1】親権をめぐる動向――民法等改正とハーグ条約加盟へのうごき ◇親権に関する民法等の改正と今後の課題●窪田充見……4 ◇「ハーグ子奪取条約」断想――日本の親子法制への一視点●早川眞一郎……12 ◇別居・離婚に伴う子の親権・監護をめぐる実務上の課題●大谷美紀子……19 【特集2】時の法律 ◇環境影響評価法の2011年改正について●大久保規子……30 ◇国際裁判管轄法制の整備――民事訴訟法及び民事保全法の一部を改正する法律●横溝 大……37 ◇職業訓練の実施等による特定求職者の就職の支援に関する法律●丸谷浩介……45 [法律の窓――新立法探訪] 海外美術品等の公開促進を目指して●佐々木壮勇……2 [海外法律情報] ◇イタリア―国民投票可決の含意●芦田 淳……54 ◇アメリカ―労働者雇用資格確認をめぐる議論●中川かおり……72 [連載・債権法改正の争点]〔第6回〕意思表示の規律 約款・不当条項・公序良俗●村 千鶴子……56 不実表示,説明義務と錯誤●村本武志……59 意思能力等●林 邦彦……61 意思表示の規律の制度間競合●山下純司……67 [会社法判例速報] 会社法8条と他人の商標――東京地判平成23・7・21●弥永真生……28 [独禁法事例速報] 優越的地位濫用事件における初の課徴金納付命令――公取委命令平成23・6・22●平山賢太郎……52 [時の判例] ◇児童ポルノをインターネット・オークションの落札者にあてて外国から郵送した行為が,「不特定の者に提供する目的で」外国から輸出したものといえるとされた事例――最二小決平成20・3・4●山口裕之……73 ◇管理者が管理する,公務員宿舎である集合住宅の1階出入口から各室玄関前までの部分及び門塀等の囲障を設置したその敷地が,刑法130条の邸宅侵入罪の客体に当たるとされた事例/各室玄関ドアの新聞受けに政治的意見を記載したビラを投かんする目的で公務員宿舎である集合住宅の敷地等に管理権者の意思に反して立ち入った行為をもって刑法130条前段の罪に問うことが,憲法21条1項に違反しないとされた事例――最二小判平成20・4・11●山口裕之……76 [憲法訴訟研究会] 対審権と伝聞法則の関係――Crawford v. Washington, 541 U.S. 36(2004)●津村政孝……79 [租税法研究会] 退職金と企業年金への課税について――JIRA再論(下)●佐藤英明……84 [商事判例研究] ◇居住用借家契約における更新料条項の効力――京都地判平成22・10・29●新井 剛……88 ◇役員解任の訴えの適否と解任事由の存在時期――京都地宮津支判平成21・9・25●木村真生子……92 [労働判例研究] 派遣契約の解除と登録型派遣労働者の解雇――アウトソーシング事件――津地判平成22・11・5●中山慈夫……96 [学会予告] 2011年度 秋季学会予告……100