【特集】憲法訴訟と司法権 ◇司法権の概念――「事件性」に関する覚書●長谷部恭男……4 ◇司法の独立と裁判官の良心●南野 森……11 ◇訴訟と非訟●佐々木雅寿……19 ◇最高裁裁判官の任命慣行の問題点●今関源成……27 ◇裁判員制度の運用と司法権の正統性の危機●柳瀬 昇……36 ◇行政訴訟の現在と憲法の視点――「基本権訴訟」としての行政訴訟との関連で●神橋一彦……43 ◇憲法判断の在り方――違憲審査の範囲及び違憲判断の方法を中心に●土井真一……51 ◇「精神的自由の優越的地位」について●大河内美紀……60 ◇三段階審査・審査の基準・審査基準論●青井未帆……68 ◇「思想の自由」を真面目にうけとること●佐々木くみ……75 ◇「国家教会法」と「宗教憲法」の間――政教分離に関する若干の整理●林 知更……83 ◇表現内容規制と平等条項――自由権から〈差別されない権利〉へ●木村草太……96 ◇財産権●松本哲治……103 ◇司法による生存権保障と憲法訴訟●葛西まゆこ……110 ◇法的立憲主義の主流化と憲法理論――比較憲法学的考察●愛敬浩二……119 [論文] 手形の商事留置権と民事再生●淺生重機……130 [条例の窓――あの条例はいま] 神奈川県犯罪被害者等支援条例の概要とこれまでの取組●川合 充……2 [海外法律情報] ◇ドイツ―未成年者に対する日焼けサロンサービス提供の禁止●渡邉斉志……139 ◇台湾―文化創造産業振興法の制定●岡村志嘉子……140 [会社法判例速報] 退職慰労年金の一方的減額の可否――最判平成22・3・16●弥永真生……126 [独禁法事例速報] 原盤権の利用許諾の拒絶が共同ボイコットに該当するとされた事例――東京高判平成22・1・29●土田和博……128 [時の判例] ◇賃借権の目的である土地と他の土地とにまたがって建築されている建物について,借地権設定者が,借地借家法20条2項,19条3項に基づき,自ら当該建物及び賃借権の譲渡を受ける旨の申立てをすることの許否――最三小決平成19・12・4●石丸将利……141 ◇福島県青少年健全育成条例16条1項にいう「自動販売機」に該当するとされた事例/福島県青少年健全育成条例21条1項,34条2項(平成19年福島県条例第16号による改正前のもの),35条の規定と憲法21条1項,22条1項,31条――最二小判平成21・3・9●西野吾一……144 [経済法判例研究会] 従業員の引き抜きと差別対価による不法行為の成立と損害額――USEN対キャンシステム事件東京地裁判決――東京地判平成20・12・10●川島富士雄……147 [租税法研究会] 財政法の私法的構成(上)――民法959条と国庫の関係を素材として●中里 実……152 [商事判例研究] ◇有価証券オプション取引に係る相場操縦――誤解目的の意義及び自己両建取引の仮装取引性――最一小決平成19・7・12●田澤元章……161 ◇合併契約の錯誤による合併無効の主張の可否――名古屋地判平成19・11・21●陳 若嵐……165 [労働判例研究] 区立保育園非常勤保育士に対する雇止めの適法性――中野区非常勤保育士事件――東京高判平成19・11・28●野川 忍……169 [租税判例研究] 損害保険会社が海外子会社に支払った「再保険料」の損金該当性――東京地判平成20・11・27●渕 圭吾……173 [渉外判例研究] 中国で下された判決を理由に扶養料を求める申立てが却下された一事例――東京高決平成18・10・30●山田恒久……176 [学会予告] 2010年度 春季学会予告……180