【特集】金融商品取引法の論点 〔有斐閣法律講演会2009――パネルディスカッション〕 ◇金融商品取引法――実務上の課題と展望●神田 秀樹(司会)●武井 一浩●永井 智亮●松尾 直彦……4 ◇プロ向け市場の創設・売出し概念の見直し●黒沼 悦郎……43 ◇課徴金制度の見直し●川口 恭弘……53 ◇改正金商法における利益相反管理体制●神作 裕之……62 ◇金融ADR制度の創設●辻 松雄……71 ◇金融ADR制度の創設と課題――消費者の立場から●石戸谷 豊……79 ◇信用格付業者に対する規制●橋本 円……86 [法律の窓――新立法探訪] 企業再生支援機構の目指すもの●内閣府企業再生支援機構担当室……2 [海外法律情報] ◇ドイツ―刑事手続における被害者等の権利を強化する法改正●山口 和人……93 ◇韓国―旅券法改正――電子旅券に指紋情報を入れるか否か●白井 京……134 [連載・日本国憲法研究] ◇[基調報告]浮き彫りになった憲法上の論点――投票から新政権発足までの間●高見勝利……98 ◇[座談会]●高見 勝利(ゲスト)●成田 憲彦(ゲスト)●長谷部 恭男(司会)●大沢 秀介●川岸 令和●宍戸 常寿……105 [会社法判例速報] 会社法8条にいう「不正の目的」――大阪地判平成21・9・17●弥永 真生……94 [独禁法事例速報] 入札談合の事案において違反行為からの離脱が認められなかった事例――公取委審判審決平成21・9・16●志田 至朗……96 [時の判例] ◇チーム医療として手術が行われる場合にチーム医療の総責任者が患者やその家族に対してする手術についての説明に関して負う義務/チーム医療として手術が行われるに際し,患者やその家族に対してする手術についての説明を主治医にゆだねたチーム医療の総責任者が,当該主治医の説明が不十分なものであっても説明義務違反の不法行為責任を負わない場合――最一小判平成20・4・24●高橋 譲……135 ◇銀行がした融資に係る頭取らの特別背任行為につき,当該融資の申込みをしたにとどまらず,その実現に積極的に加担した融資先会社の実質的経営者に,特別背任罪の共同正犯の成立が認められた事例――最一小決平成20・5・19●青柳 勤……138 [商事判例研究] ◇年金投資一任契約における受任機関の債務不履行責任――大阪地判平成18・7・12●石田 清彦……140 ◇不当廉売における「供給に要する費用を著しく下回る対価」――ゆうパック不当廉売差止請求事件第一審判決――東京地判平成18・1・19●大塚 誠……144 [労働判例研究] 市立保育所を廃止する条例の制定行為の処分性および適法性――横浜市市立保育所廃止事件――東京高判平成21・1・29●中野 妙子……148 [渉外判例研究] 市場分割を目的とした国際カルテルに対する我が国独占禁止法の適用――公取委排除措置命令平成20・2・20●横溝 大……152