【特集】グローバル化の中の国家と憲法 ◇〔座談会〕グローバル化する世界の法と政治――ローカル・ノレッジとコスモポリタニズム●長谷部恭男(司会)●阪口正二郎●杉田 敦●最上敏樹……4 ◇今,政府の存在意義は●中島 徹……29 ◇国境を超える立憲主義●井上典之……39 ◇国境を超える民主主義●大津 浩……47 ◇取引と法人格●小島慎司……55 ◇外国人の人権――現代国際社会における出入国管理のあり方●高佐智美……62 ◇国際人権保障の現状と課題――ヨーロッパを中心に●建石真公子……70 ◇憲法と条約●植木俊哉……81 ◇グローバル化と政治的リーダーシップ●山元 一……92 ◇人道的介入と国際秩序●駒村圭吾……104 ◇自衛権論の現在と憲法9条論の課題●愛敬浩二……114 ◇国際メディア事業の展開と基本的情報の提供――インターネット時代の集中排除原則のあり方をめぐって●山口いつ子……121 ◇国際環境リスク――国家は何ができるか●児矢野マリ……133 ◇国際金融リスクに対して国家は何ができるか――今回の金融危機・世界同時不況を振り返って●飯田敬輔……143 ◇グローバル化時代の地方分権●高田 篤……154 [法律の窓 あの法律はいま] 食育の現状とこれから●河野美穂……2 [海外法律情報] ◇イタリア―公務員の不正休暇等への対策●芦田 淳……166 ◇ドイツ―連邦議会議員総選挙における電子投票装置の使用に違憲判決●山口和人……167 [会社法判例速報] 会計帳簿閲覧等の不許可事由と請求者の主観的意図――最決平成21・1・15●弥永真生……168 [独禁法事例速報] 一般指定15項の競争者に対する取引妨害の公正競争阻害性――公取委審判審決平成21・2・16●根岸 哲……170 [書評] 和田 肇著「人権保障と労働法」●山下 昇……172 [時の判例] 犯罪行為の実行に着手する前に取得した前払い代金等の財産の取得につき事実を仮装した場合と,組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律10条1項前段の「犯罪収益等の取得につき事実を仮装した罪」の成否/組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律10条1項前段の「犯罪収益等の取得につき事実を仮装した罪」の罪となるべき事実の摘示として欠けるところはないとされた事例/注文に応じて有償で児童ポルノを送付して提供するに際し,提供者が注文者から取得した金員の一部を送料として支出した場合と,組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律による追徴金額の算定方法――最三小決平成20・11・4●松田俊哉……173 [憲法訴訟研究会] 理由を示さない陪審忌避に対するバトソン判決に基づく異議申立て――Snyder v. Louisiana, 128 S. Ct. 1203(2008)●紙谷雅子……177 [経済法判例研究会] 基本合意の当事者の範囲と競争の実質的制限の判断――都新都市建設公社入札談合課徴金審決――公取委課徴金審決平成20・7・24●金井貴嗣……182 [商事判例研究] ◇実質的な競争関係にある株主の名簿閲覧請求の可否――東京高決平成20・6・12●潘 阿憲……186 ◇汚染された土地に関する売主の責任――東京地判平成18・9・5●梅村 悠……190 [労働判例研究] 会社分割が行われた場合,分割前における分割会社の不当労働行為責任は,誰が負担するのか――国・中労委(モリタほか)事件――東京地判平成20・2・27●大内伸哉……194 [租税判例研究] ノウハウ等譲渡契約が通謀虚偽表示だと立証されなかった事例――名古屋地判平成17・9・29●木村弘之亮……199 [渉外判例研究] 取材旅行先のアルゼンチンで交通事故死した日本人の損害額の算定――福岡地飯塚支判平成20・3・14●種村佑介……205 [学会予告] 2009年度 春季学会予告……209