[時の判例] ◇参議院議員が,本会議における代表質問においてある施策の実現のため有利な取り計らいを求める質問をされたい旨の請託を受け,さらに,他の参議院議員を含む国会議員に対し国会審議の場において同旨の質疑等を行うよう勧誘説得されたい旨の請託を受けて金員を受領したことが,その職務に関し賄賂を収受したものとされた事例――最三小決平成20・3・27●前田 巌 [商事判例研究] ◇官製談合事件における競争の有無――防衛庁石油製品談合事件最高裁決定――最二小決平成17・11・21●大塚 誠 ◇インターネット・オークション運営者の責任 ――神戸地姫路支判平成17・8・9●銭 瀝陽 【特集1】地方財政の健全化に向けて ◇地方財政健全化に向けてのこれまでの改革と今後●小西砂千夫 ◇第3セクターの資金調達に関する損失補償について●三橋良士明 ◇地方債の市場化に関する一考察――地方財政の健全化に向けて●西野万里 ◇新たな指標をめぐる問題●佐々木隆志 ◇地方財政健全化法の2段階スキームをめぐる諸問題●木村琢麿 [海外法律情報] ◇英国――2008年規制執行及び制裁法――規制改革の推進●田中嘉彦 ◇ロシア――汚職対策国家計画の策定●岩澤 聡 【特集2】国籍法違憲訴訟最高裁大法廷判決 ◇国籍法違憲判決をめぐって●高橋和之(司会)●岩沢雄司●早川眞一郎 ◇国籍法違憲判決の思考様式●長谷部恭男 ◇国際法違憲判決と国籍法の課題●佐野 寛 ◇国籍法違憲訴訟最高裁大法廷判決の解説と全文●森 英明 ◇資料 最高裁平成20年6月4日大法廷判決全文…… [研究会] 改正民事訴訟法の10年とこれから(1)●伊藤 眞●清水正憲●林 道晴●矢尾 渉●山本克己 [会社法判例速報] 全部取得条項付種類株式の価格の決定――東京高決平成20・9・12●弥永真生 [独禁法事例速報] ◇アウトサイダーが存在する談合の基本合意と競争の実質的制限――公取委審判審決平成20・7・24●岡田外司博 準強制わいせつ行為をした者が,わいせつな行為を行う意思を喪失した後に,逃走するため被害者に暴行を加えて傷害を負わせた場合について,強制わいせつ致傷罪が成立するとされた事例――最一小決平成20・1・22●三浦 透 [労働判例研究] 未払時間外勤務手当が時効消滅した場合の不法行為の成否――杉本商事事件――広島高判平成19・9・4●池田 悠 [渉外判例研究] ベルヌ条約上の日本と北朝鮮との間の権利義務関係が否定された事例――東京地判平成19・12・14●猪瀬貴道 ※ じゅりさいと……