【特集】海・資源・環境――国際法・国内法からのアプローチ ◇本特集に寄せて――企画の趣旨と問題の俯瞰●奥脇 直也/小寺 彰……2 Ⅰ 海洋基本法 ◇海洋基本法の制定の背景,経緯,論点●寺島 紘士……6 ◇海洋基本法制定の意義と課題●奥脇 直也……11 ◇海洋基本法・基本計画下での国内法政策の今後の課題●来生 新……20 Ⅱ 海洋生物資源 ◇海洋の生物多様性の保全と海洋保護区●田中 則夫……26 ◇IUU漁業の国際規制にみる海洋法の現代的課題●兼原 敦子……36 ◇海洋生物資源の保存と利用の法的手法●北村 喜宣……46 ◇捕鯨をめぐる問題――調査捕鯨問題を中心に●鈴木 亮太郎……56 Ⅲ 海底資源 ◇海底鉱物資源の探査・開発と国際法 ――海底熱水鉱床を中心として●中谷 和弘……65 ◇境界周辺海域における大陸棚共同開発●許 淑娟……74 ◇海底資源問題に対する国内法の対応●交告 尚史……85 [海外法律情報] ◇フランス―フランス民主主義の勝利?――2008年7月24日憲法的法律●藤野 美都子……102 ◇ドイツ―連邦憲法裁,2州の非喫煙者保護法に違憲判決●山口 和人……103 ◇スウェーデン―差別対策法●木下 淑恵……123 [書評] 杉原泰雄編集代表『新版 体系憲法事典』●矢口 俊昭……91 [会社法判例速報] ◇名義書換未了の株主と株式交換無効の訴えの原告適格――名古屋地一宮支判平成20・3・26●弥永 真生……92 ◇フランスにおける担保法改正の評価――成功か失敗か?●ピエール・クロック/野澤 正充(訳)……94 [連載・不動産法セミナー〔第33回〕] 都市再開発における土地の所有と利用(下)●鎌田 薫(司会) ●寺田 逸郎 ●松岡 久和 ●始関 正光 ●道垣内 弘人 ●安永 正昭 ●山野目 章夫 ●小林 重敬(ゲスト) ●宮川 博史(ゲスト)……104 [時の判例] ◇都道府県による児童福祉法27条1項3号の措置に基づき社会福祉法人の設置運営する児童養護施設に入所した児童を養育監護する施設の職員等と国家賠償法1条1項にいう公権力の行使に当たる公務員 ほか――最一小判平成19・1・25●増森 珠美……124 ◇銀行が法令により義務付けられた資産査定の前提として債務者区分を行うために作成し,保存している資料は,民訴法220条4号ニ所定の「専ら文書の所持者の利用に供するための文書」に当たるか――最二小決平成19・11・30●中村 さとみ……127 [経済法判例研究会] 入札談合における発注者側の刑事責任 ――緑資源機構入札談合刑事事件 ――東京地判平成19・11・1●秋山 まゆみ……130 [商事判例研究] ◇委任状に係る議決権の取扱いと議決権の行使に関する利益供与――東京地判平成19126●田中 亘……134 ◇公開買付けに対する応募に係る取締役の責任――東京電力株主代表訴訟事件――東京地判平成18413●温 笑侗……138 [刑事判例研究] 旧児童ポルノ等処罰法7条2項の児童ポルノを販売する目的及び刑法175条後段の販売目的が肯定された事例――最三小決平成18516●穴沢 大輔……142 [労働判例研究] 定年延長の労使慣行と延長拒否による退職扱いの適法性――日本大学事件――東京地判平成18113●山川 隆一……147