【特集】日本国憲法60年――現状と展望 ◇〔座談会〕憲法60年――現状と展望……高橋 和之/佐藤 幸治/棟居 快行/蟻川 恒正 ◇主権論再考……岡田 信弘 ◇武力行使違法化原則のなかの9条論……阪本 昌成 ◇象徴天皇制に未来はあるか?……横田 耕一 ◇政教分離と信教の自由――靖国神社問題の現状と課題……小泉 洋一 ◇国家 vs 市場……安念 潤司 ◇自由 vs 安全……大沢 秀介 ◇議院内閣制と政党・選挙制度――収斂か対決か……芹沢 斉 ◇司法制度――改革の行方……笹田 栄司 ◇地方自治……渋谷 秀樹 ◇情報法制――現状と展望……鈴木 秀美 ◇男女共同参画――憲法学的意義と課題……辻村 みよ子 ◇環境……青柳 幸一 ◇学校教育問題への憲法的接近――心の問題を中心にして……内野 正幸 ◇刑事手続における「主権」と「人権」――憲法シンボルをめぐる異夢……中島 徹 [時の判例] ◇貸金業の規制等に関する法律施行規則15条2項の法適合性/債務者が利息制限法所定の制限を超える約定利息の支払を遅滞したときには当然に期限の利益を喪失する旨の特約の効力/債務者が利息制限法所定の制限を超える約定利息の支払を遅滞したときには当然に期限の利益を喪失する旨の特約の下での制限超過部分の支払の任意性の有無――最二小判平成18・1・13……三木 素子 ◇買戻特約付売買契約の形式を採りながら目的不動産の占有の移転を伴わない契約の性質――最三小判平成18・2・7……福田 剛久 ◇公園内の公衆便所の外壁にラッカースプレーでペンキを吹き付け「反戦」等と大書した行為が刑法260条前段にいう建造物の「損壊」に当たるとされた事例――最三小決平成18・1・17……藤井 敏明 ◇県立医科大学教授兼同大学附属病院診療科部長が医局に属する医師を他の病院へ派遣する行為につき賄賂罪における職務関連性が認められた事例――最二小決平成18・1・23……松田 俊哉 ◇窃取したクレジットカードの名義人氏名等を冒用してこれらをクレジットカード決済代行業者の使用する電子計算機に入力送信して電子マネーの利用権を取得した行為が電子計算機使用詐欺罪に当たるとされた事例――最一小決平成18・2・14……藤井 敏明 [海外法律情報] ◇フィンランド―最高行政裁判所法……木下 淑恵 ◇ドイツ―連邦制改革の第2段階開始……山口 和人 [経済法判例研究会] 特許権の消尽理論と競争法政策――キャノン・インクカートリッジ事件――知財高判平成18・1・31……伊藤 隆史 [商事判例研究] ◇高度障害保険の責任開始期前発病不担保条項の解釈と信義則――大阪高判平成16・5・27 ……石田 清彦 ◇車両保険金請求権についての立証責任――盗難事故の場合――大阪地判平成16・6・29……岩井 泉 [労働判例研究] 専門型裁量労働制に関する労使協定の適用範囲と休日振替の有効性――ドワンゴ事件――京都地判平成18・5・29……香川 孝三 [租税判例研究] 農地の転用目的での譲渡に際して支払われた決済金の譲渡費用性――最一小判平成18・4・20……渡辺 裕泰 [渉外判例研究] 外国著作権侵害に基づく損害賠償・差止請求の国際裁判管轄を否定した事例――東京高判平成16・2・25……的場 朝子 [憲法訴訟研究会] 連邦の薬物規制法と薬用マリファナ所持,使用等を合法とする州法との関係――Gonzales v. Raich,545 U.S. 1,125 S. Ct. 2195 (2005)……紙谷 雅子 [連載 不動産法セミナー]〔第23回〕 不動産とは何か(3)……鎌田 薫/始関 正光/寺田 逸郎/道垣内 弘人/松岡 久和/安永 正昭/山野目 章夫/金井 克行/國吉 正和/横山 亘 [共同研究 市場支配力のコントロール――独占禁止法上の問題と電力市場についての具体的検討]〔第6回〕 英国の電力市場における市場支配力のコントロール……若林 亜理砂 [学会予告] 2007年度 春季学会予告……