【特集】科学技術と安全法制 ◇〔座談会〕現代における安全問題と法システム(上)……小早川 光郎/川出 敏裕/城山 英明/廣瀬 久和/山本 隆司 Ⅰ 個別事例 ◇事故調査と責任追及――失敗学の観点から……中尾 政之 ◇北海道大学医学部附属病院における医療安全の取組み……福島 洋子 ◇新しい食品安全行政――食品安全委員会(仮称)……神里 達博 Ⅱ 法制度設計 ◇事故調査と法的責任の追及……川出 敏裕 ◇工業製品の安全性に関する非集権的な公益実現の法構造――ドイツ法・ヨーロッパ法の場合……山本 隆司 ◇原子力安全規制の基本的課題――技術基準の設定と実施に焦点を当てて……城山 英明 [視点] デフレ下の金融政策……伊藤 隆敏 [司法記者の眼] 新井白石と「法の支配」…… [論説] ◇東京都外形標準課税条例訴訟と地方税法の解釈……岩崎 政明 ◇実務基礎科目としての「法曹倫理」……加藤 新太郎 ◇裁判員制度および今後の刑事司法のあり方……飯田 英男 ◇「憲法上の人権」の効力は私人間に及ばない――人権の第三者効力論における「無効力説」の再評価……高橋 和之 ◇カスピ海石油パイプライン協定……中谷 和弘 ◇ドイツ債務法改革……H.P.ヴェスターマン/小川 浩三(訳) [時の判例] ◇郵便法68条及び73条のうち書留郵便物について不法行為に基づく国の損害賠償責任を免除し又は制限している部分と憲法17条/郵便法68条及び73条のうち特別送達郵便物について国家賠償法に基づく国の損害賠償責任を免除し又は制限している部分と憲法17条――最大判平成14・9・11……尾島 明 ◇生命保険契約の被保険者を故意に死亡させた第三者の行為が保険契約者又は保険金受取人の行為と同一のものと評価される場合における保険者の免責/保険契約者兼保険金受取人が会社である生命保険契約の被保険者を当該会社の取締役が故意に死亡させた場合に保険者が免責されないとされた事例――最一小判平成14・10・3……高部 眞規子 ◇自己を被保険者とする生命保険契約の契約者が死亡保険金の受取人を変更する行為と民法1031条に規定する遺贈又は贈与――最一小判平成14・11・5……中村 也寸志 ◇暴行態様,傷害の内容,死因等の表示が概括的であっても傷害致死罪の訴因の特定に欠けるところはないとされた事例――最一小決平成14・7・18……平木 正洋 [アメリカ新判例を読む] 「上乗せ」されたプライヴァシの権利――淫行処罰規定とジョージア州憲法――In re J.M., 276 Ga. 88(2003)……安部 圭介 [海外法律情報] ◇ドイツ―新しい青少年保護法制……齋藤 純子 ◇ロシア―社会に氾濫する海賊版との戦い……岩澤 聡 [商事判例研究] ◇株主総会,取締役会の承認決議のない役員賞与の違法性――東京地判平成12・6・22……小野寺 千世 ◇新株の有利発行と利益相反取引が株主代表訴訟で争われた事例――東京地判平成12・7・27……北川 徹 [労働判例研究] 経営陣の更迭を求める管理職労働者らの署名活動と懲戒解雇の効力――日本臓器製薬事件――大阪地判平成13・12・19……渡辺 章 [渉外判例研究] 米国訴訟に対抗して提起された債務不存在確認訴訟の国際裁判管轄――東京地判平成10・11・27……田中 美穂 [シリーズ 外国行政訴訟研究報告] 行政訴訟に関する外国法制調査――イギリス(下)……榊原 秀訓 [国際司法裁判所27年]〔第6回〕 WHO地域本部協定の解釈に関するICJ勧告的意見……小田 滋 [連載 企業税制の理論と実務] 2件の大型税務訴訟に現れた銀行取引の特質……岩倉 正和 [連載 改正会社法セミナー]〔第1回〕 Part1 自己株式①……江頭 憲治郎/森本 滋/手塚 一男/神作 裕之/藤田 友敬/武井 一浩/落合 誠一/神田 秀樹/和泉 正幸/郡谷 大輔 [書評] 園部逸夫著『最高裁判所十年――私の見たこと考えたこと』……塩野 宏