【特集】日本国憲法と新世紀の航路 Ⅰ 人権論の課題 ◇人権論の視座転換――あるいは「身分」の構造転換……石川 健治 ◇共同体論と憲法解釈(上)……棚瀬 孝雄 ◇「人間の尊厳」と家族のあり方――「契約的家族観」再論……安念 潤司 ◇科学/技術の進歩と人間の尊厳……青柳 幸一 ◇性差別への法的アプローチ――労働法の試み……浅倉 むつ子 ◇国際人権と国内人権の交錯――国際的人権保障の進展が憲法論に及ぼすインパクト……藤井 俊夫 ◇社会的権力と内心の自由……初宿 正典 ◇国立大学法人論……蟻川 恒正 ◇「追悼」と「祀り」――憲法と靖国神社問題……野坂 泰司 ◇変貌する名誉毀損法と表現の自由……松井 茂記 ◇個人情報保護とメディアの自由……山口 いつ子 ◇教育権から教育を受ける権利へ……内野 正幸 Ⅱ 統治機構論の課題 ◇統治機構論の視座転換……高橋 和之 ◇天皇制の現在と将来……奥平 康弘 ◇平和主義の現在と未来――岐路に立つ9条論……高見 勝利 ◇行政概念についての若干の考察……毛利 透 ◇司法権の概念と裁判のあり方……長谷部 恭男 ◇自治体の存在形態に関するノート――地方自治という統治システム,或いは統治システムにおける地方自治……斎藤 誠 [司法記者の眼] テレビのインタビューが「供述調書」に…… [論説] ◇都市計画事業と行政訴訟――小田急線高架化事業認可取消判決(東京地判平成13・10・3)……久保 茂樹 ◇逸失利益の算定と金利低下について……松元 安子 [アメリカ新判例を読む] たばこ製品の広告規制と憲法的制約――Lorillard Tobacco et. al v. Reilly, 533 U.S.525, 121 S.Ct. 2404, 150 L. Ed. 2d 532 (2001)……マーク・レヴィン/三瀬 朋子(訳) [海外法律情報] ◇アメリカ―ブッシュ政権の私的年金保障政策……中川 かおり ◇スウェーデン―証人等の保護……木下 淑恵 [経済法判例研究会] コンビニ契約における独占禁止法違反の有無――ローソン千葉事件――千葉地判平成13・7・5……若林 亜理砂 [商事判例研究] ◇通貨オプション,インパクトローン取引における銀行の説明義務――東京地判平成11・5・31……小野寺 千世 ◇協業組合に対する軽減率適用の可否――東京高判平成11・1・29……滝澤 紗矢子 [労働判例研究] 客室乗務員の雇止めの適法性――カンタス航空事件――東京高判平成13・6・27……野川 忍 [租税判例研究] 不動産の売買違約金は別の土地についての税法上の借地権価額の一部にあてられるべきか,争われた事例――東京地判平成13・5・25……岸田 貞夫 [渉外判例研究] 契約の解除に基づく原状回復請求に関する国際裁判管轄権――東京地判平成10・3・19/東京高判平成11・3・24……長田 真理 [租税法研究会] 破産手続における租税債権の扱い……佐藤 英明 [シリーズ 金融・資本市場と法] ◇連載にあたって……神田 秀樹 ◇グローバルオファリングの開示上の問題点――四半期開示の問題を中心として……杉本 文秀/北村 豊 [Jurist Note] 法科大学院における教育の在り方についての中間まとめ…… [書評] 橋本博之著『行政訴訟改革』……村上 裕章 [学会予告] 2002年度 春季学会予告……