【特集】企業犯罪の抑止と対策 ◇企業の違法行動とその対応(座談会)……京藤 哲久/芝原 邦爾/竹花 豊/三浦 守 ◇商法・証券取引法から見た企業の違法行為のチェックシステム……岸田 雅雄 ◇企業犯罪と刑事罰--商法・証券取引法を中心とした平成9年法改正について……久木元 伸/森本 和明 ◇第141回国会の概観……河野 久 ◇財政構造改革の推進に関する特別措置法……櫻井 敬子 ◇銀行持株会社関連二法について……川嶋 真 〔論説〕 ◇法曹一元を伴う研修弁護士制度創設に向けて……遠藤 直哉 ◇法律解釈における立法史の利用について--議会意図の擬制による司法の責務放棄……アントニン・スカリア/中川 丈久(訳と解題) ◇交通犯罪の非犯罪化(下)--交通事犯に対するミシガン州の制裁体系……デニス・ドゥルーリー/川出 敏裕(訳・注) ◇選択的夫婦別氏制(3・完)--その前史と周辺……唄 孝一 〔追悼随想〕 小室直人先生を悼む……鈴木 正裕 〔時の判例〕 ◇(1)事件 いわゆる懲罰的損害賠償を命じた外国裁判所の判決について執行判決をすることの可否,(2)事件 外国裁判所の判決に記載がない利息を付加して執行判決をすることができる場合--(1)(2)最2小判平成9・7・11……佐久間 邦夫 ◇特定の事実を基礎とする意見ないし論評の表明による名誉棄損において行為者が右事実を真実と信ずるにつき相当の理由がある場合の不法行為の成否/名誉毀損の成否が問題となっている新聞記事における事実の摘示と意見ないし論評の表明との区別/特定の者について新聞報道等により犯罪の嫌疑の存在が広く知れ渡っていたこととその者が当該犯罪を行ったと公表した者において右のように信ずることについての相当の理由--最3小判平成9・9・9……八木 一洋 ◇コンタクトレンズの処方のために行われる検眼及びテスト用コンタクトレンズの着脱の各行為と医師法17条にいう「医業」の内容となる医行為--最1小決平成9・9・30……飯田 喜信 ◇競売手続の妨害目的で従業員を交替で泊まり込ませていた家屋につき放火前に右従業員を旅行に連れ出していても刑法(平成7年法律第91号による改正前のもの)108条にいう「現ニ人ノ住居ニ使用」する建造物に当たるとされた事例--最2小決平成9・10・21……中谷 雄二郎 〔商事判例研究〕 ◇日本医師会医師賠償責任保険と被保険者の無断承認の効果--東京地中間判平成6・9・30……山下 友信 ◇破産時の商事留置権の留置的効力を否定した事例--大阪高判平成6・9・16……渡辺 功 〔労働判例研究〕 傭車運転手と運送会社との契約関係の存否--大阪地判平成8・9・20(日本通運事件)……香川 孝三 〔随想〕 ◇「成年後見問題研究会報告書」を読んで……河野 正輝 ◇景 観……平松 毅 〔海外法律情報〕 ◇アメリカ--独立法務官法の改正論議……清水 隆雄 ◇ニュージーランド--犯罪組織対策立法ストーカー法の制定及び関係法の改正……齋藤 憲司 〔司法記者の眼〕 「債権回収逃れ」に歯止めかける初判断……