【特集】バブル経済崩壊と法的諸問題 ◇銀行の融資拒絶・打切りと法的責任……椿 寿夫 ◇銀行の不良債権ディスクロージャー……落合 誠一 ◇証券会社の損失補填……上村 達男 ◇バブルの崩壊と相続税問題……武田 昌輔 ◇バブル経済崩壊がもたらした民事執行についての諸問題……高木 新二郎 ◇バブル崩壊に伴う不動産取引紛争……三好 弘悦 ◇会社倒産の現状と特徴……牛丸 達成 〔論説〕 ◇環境と開発――持続的発展と今後の課題……加藤 一郎 ◇営業秘密の保護と審理の公開原則(上)……伊藤 眞 ◇行政手法からみた現代行政の変容……大橋 洋一 ◇新局面を迎える日米関係(1)――クリントン政権下における貿易政策の新たな展開……マイケル・K・ヤング/加藤 雅信((訳)) ◇現代の重大な挑戦に直面するドイツ労働法(上)……ペーター・ハナウ/大沼 邦博((訳)) 〔研究会〕 労働契約法制の立法論的検討課題――労働基準法研究会報告書の意義と問題点……毛塚 勝利 〔書評〕 ◇長谷部恭男著『テレビの憲法理論』……浜田 純一 ◇荒木伸怡著『迅速な裁判を受ける権利』……鈴木 義男 〔時の判例〕 同一の債権について差押通知と確定日付のある譲渡通知との第三債務者への到達の先後関係が不明である場合における差押債権者と債権譲受人との間の優劣/同一の債権について差押通知と確定日付のある譲渡通知との第三債務者への到達の先後関係が不明である場合と当該債権に係る供託金の還付請求権の帰属――最3小判平成5・3・30……井上 繁規 〔商事判例研究〕 ◇目的物件の一部の引渡のないリースにおける連帯保証人の責任――東京地判平成2・5・16……神作 裕之 ◇取締役を被保険者とする生命保険金の支給とその報酬性――大阪高判平成元・12・21……神田 秀樹 ◇質権者に対する保険金返還請求権の消滅時効――大阪高判平成元・5・31……弥永 真生 〔労働判例研究〕 タクシー会社営業センター係長,同補佐が労基法41条2号の「管理監督者」にあたらないとして,時間外手当および付加金の支払いを命じられた例――京都地判平成4・2・4(彌榮自動車事件)……秋田 成就 〔巻頭随想/随想〕 ◇国際先住民年をめぐって……金城 睦 ◇同族会社の内部取引と無償否認……宮川 不可止 〔租税判例研究〕 市が体育施設用地として低額の使用料を支払って借り受けた土地について,市長が固定資産税を賦課しなかったことが違法とされた事例――東京地判平成3・3・27……櫻井 敬子 〔憲法訴訟研究会〕 高等公教育制度における差別解消――U. S. V. K. FORDICE, J. AYERS V. K. FORDICE, 112 S. CT. 2727 (1992)……矢口 俊昭 〔下級審・時の判例〕 ◇外国人と思われる女性で出産後行方不明となった者を母として日本で出生した子について,国籍法2条3号により日本国籍を認めた事例――東京地判平成5・2・26……佐野 寛 ◇変額生命保険の不当な勧誘にもとづく保険会社・営業職員の不法行為責任――東京地判平成5・6・30……山下 友信 〔海外法律情報〕 ◇アメリカ――消費者及び労働者プライバシー法案……清水 隆雄 ◇ドイツ――両院合同憲法委員会の審議終了……山口 和人 〔JURIST TOPICS〕 連立政権の「新鮮さ」と官僚の抵抗/94年度予算のシーリング決定/経団連が献金あっせんを廃止/ク大統領,4960億ドルの赤字削減へ…… 〔JURIST KEY WORD〕 ワイズユース(WISE USE)……名執 芳博 〔ジュリスト法律相談〕 任意整理の手続……田中 泰治 〔外国弁護士問題研究会レポート〕 国際法律事務と弁護士の役割3――渉外弁護士の現状と外弁問題の展望……西村 利郎