【特集】第１次家永教科書訴訟最高裁判決 ◇（鼎談）教育と裁判と憲法と――最高裁判決をめぐって……兼子 仁／下村 哲夫／樋口 陽一 ◇教育権論の批判的再検討……内野 正幸 ◇教科書訴訟の与えた影響……浪本 勝年 ◇教科書訴訟と違憲審査のあり方――第３次訴訟控訴審証言……芦部 信喜 ◇教科書検定第１次訴訟最高裁判決…… 〔論説〕 ◇箕面忠魂碑・慰霊祭訴訟上告審判決――最３小判平成５・２・１６……長谷部 恭男 ◇厚木基地第１次，横田基地第１，２次訴訟最高裁判決について――最１小判平成５・２・２５……大塚 直 ◇行政手続法案…… ◇事実認定序説――民事判決における事実判断の構造（６）……伊藤 滋夫 ◇市が忠魂碑の存する公有地の代替地を買い受けて右忠魂碑の移設・再建をした行為及び右忠魂碑を維持管理する地元の戦没者遺族会に対しその敷地として右代替地を無償貸与した行為が憲法２０条３項により禁止される宗教的活動には当たらないとされた事例／財団法人日本遺族会及びその支部と憲法２０条１項後段にいう「宗教団体」及び憲法８９条にいう「宗教上の組織若しくは団体」／市の教育長が地元の戦没者遺族会が忠魂碑前で神式又は仏式で挙行した各慰霊祭に参列した行為が憲法上の政教分離原則及び憲法２０条，８９条に違反しないとされた事例／自己の権限に属する財務会計士の行為を吏員に委任した普通地方公共団体の長と地方自治法２４２条の２第１項４号にいう「当該職員」／自己の権限に属する財務会計上の行為を吏員に委任した普通地方公共団体の長の損害賠償責任――最三小判平成５・２・１６……高橋 利文 ◇ドイツ・ブレーメン大学における法学教育……藤内 和公 ◇アメリカ反トラスト法における刑罰の適用……佐藤 宏 ◇不正競争防止法の改正と消費者保護――ＥＣの比較広告法制を例として……長尾 治助 ◇いわゆる『立会』における不動産登記手続代理人の責任（下）……住吉 博 ◇日本的パートの現状と課題――『ジュリスト』４月１５日号「特集・パートタイム労働の現状と課題」を読んで……大沢 真理 〔書評〕 ◇伊藤正己著『裁判官と学者の間』……戸松 秀典 ◇正田彬・金井貴嗣・畠山武道・藤原淳一郎著『現代経済社会と法』／今村成和・馬川千里・正田彬・来生新著『カルテルと法』／実方謙二・奥島孝康・江口公典・本間重紀著『企業結合と法』／根岸哲・辻吉彦・横川和博・岸田雅雄著『企業系列と法』……泉水 文雄 ◇中西正明著『傷害保険契約の法理』……山下 友信 〔時の判例〕 ◇民事上の請求として自衛隊の使用する航空機の離着陸等の差止め及び右航空機の騒音の規制を求める訴えの適否／国に対しアメリカ合衆国軍隊の使用する航空機の離着陸等の差止めを請求することの可否／国及びアメリカ合衆国軍隊が管理する飛行場の周辺住民が右飛行場に離着陸する航空機に起因する騒音等により被害を受けたとして国に対し慰謝料を請求した場合につき右被害が受忍限度の範囲内にあるとした判断に違法があるとされた事例――最１小判平成５・２・２５……大内 俊身 ◇特定の債務の弁済に充てる約定で借り入れた金員による当該債務の弁済が破産法７２条１号による否認の対象とならないとされた事例――最２小判平成５・１・２５……大竹 たかし 〔商事判例研究〕 ◇退職慰労金贈呈議題に関する説明義務――支給金額を明示したが，算出根拠を説明しなかった場合――大阪高判平成２・３・３０……黒沼 悦郎 ◇プログラム著作物の創作性が否定された例――東京高決平成元・６・２０……中山 信弘 〔労働判例研究〕 電器店応援販売のため出張中の工場労働者の脳内出血死の業務災害の成否――静岡地判平成３・１１・１５（静岡労基署長事件）……佐藤 進 〔渉外判例研究〕 子の引渡しを命じたテキサス州判決につき執行判決がなされた事例――東京地判平成４・１・３０……河野 俊行 〔巻頭随想／随想〕 ◇多値的社会の法意識……石村 善助 ◇第４３回「社会を明るくする運動」に寄せて――更生保護会に御理解を……泉 信彌 〔民法研究会〕 融資予約不実行に基づく賠償責任の法的構成――東京地判平成４・１・２７……坂本 武憲 〔下級審・時の判例〕 ◇消費税転嫁にかかるタクシー運賃値上げ申請却下処分と道路運送法９条２項の審査――大阪地判平成５・３・２……瀬領 真悟 ◇出向先における出向反対の情宣活動の正当性――東京高判平成５・２・１０（ＪＲ東日本事件）……道幸 哲也 〔海外法律情報〕 ◇スウェーデン――新タバコ法案をめぐる動き……木下 淑恵 ◇フランス――新内閣の治安対策……湯浅 伸 〔ＪＵＲＩＳＴ ＴＯＰＩＣＳ〕 「結婚の儀」にみる皇室の今後／困難な日米包括協議機関設立／動き始めた経団連会長人事／長引くドイツの不況…… 〔ジュリスト法律相談〕 マンションの建替え……大原 義一
