【特集】憲法状況の展望・世界と日本 ◇憲法状況・変化するものと動かぬもの――近代国民国家の枠組の動揺のなかで……樋口 陽一 ◇ポスト冷戦の国家主権と「国連協力」……山内 敏弘 ◇人権の国際的保障と国際人権の国内的保障……横田 耕一 ◇個人の自己決定とその限界……竹中 勲 ◇個人の人権と集団のアイデンティティー……石川 健治 ◇憲法問題としての家族……安念 潤司 ◇政教分離と信教の自由……浦部 法穂 ◇表現の自由と差別的言論……戸松 秀典 ◇貿易障壁と経済的自由……棟居 快行 ◇福祉国家の憲法学……松井 茂記 ◇私事としての教育と教育の公共性……長谷部 恭男 ◇科学技術規制の憲法問題……戸波 江二 ◇選挙権論の再検討……長尾 一紘 ◇政党をめぐる憲法問題……右崎 正博 ◇レフェレンダムと議会の役割……辻村 みよ子 ◇違憲審査の正当性と〈コンセンサス〉ないし〈社会通念〉……渡辺 康行 ◇連邦制と地域主義――ヨーロッパ近年の二つの事例を素材に……中村 英 ◇憲法制定の国際環境……森 英樹 ◇憲法的価値の擁護義務と思想的自由……内野 正幸 ◇ソ連型社会主義の経験と人権――1918年「勤労・被搾取人民の権利宣言」から91年「人権宣言」まで……竹森 正孝 ◇アジア文化圏における人権……安田 信之 〔論説〕 ◇フランスにおける法曹養成の実情……山口 俊夫 ◇事実認定序説――民事判決における事実判断の構造(4)……伊藤 滋夫 ◇1993年度 春季学会予告…… 〔書評〕 ◇旗手俊彦著『「正義のフォーラム」の法哲学』……服部 高宏 ◇海老沢俊郎著『行政手続法の研究』……高木 光 〔時の判例〕 ◇火薬類を適法に所持していた者がその残量について火薬類取締法22条の措置を採ることなくいずれ譲渡又は廃棄をする意思でその所持を継続する場合と同法21条違反の罪の成否――最1小決平成4・9・25……川口 政明 ◇公職選挙法(平成4年法律第97号による改正前のもの)13条1項,別表第1,附則7ないし10項の衆議院議員の議員定数配分規定の合憲性――最大判平成5・1・20……千葉 勝美 〔商事判例研究〕 ◇民訴法21条にもとづく国際裁判管轄が否定された事例――東京地判平成2・10・23……松下 淳一 ◇立替払い契約における名義使用許諾者の責任――長崎地判平成元・3・29……近藤 光男 〔労働判例研究〕 賃金差別事件と「継続する行為」――最3小判平成3・6・4(紅屋商事事件)……藤川 久昭 〔渉外判例研究〕 夫が米軍軍属である日本在住の米国人夫婦の離婚――横浜地判平成3・10・31……横山 潤 〔巻頭随想/随想〕 ◇判事・短歌・蔵書……高野 耕一 ◇「スフロ通り」……山本 浩三 〔租税判例研究〕 酒販免許制の合憲性と不許可要件の該当性――青森地判平成3・8・27……高野 幸大 〔民法研究会〕 工場抵当法3条1項の目録と抵当権の対抗――福岡高判平成3・8・8……関 武志 〔憲法訴訟研究会〕 公立学校卒業式での祈祷――LEE V. WEISMAN, 112 S. CT. 2649 (1992)……長谷部 恭男 〔海外法律情報〕 ◇中国――全人代,憲法修正案を採択……渡邊 幸秀 ◇フランス――腐敗防止法の制定……大山 礼子 〔JURIST TOPICS〕 ミッテラン政権の歴史的敗北/景気底打ちの見方広がる/政治家・後藤田氏の迫力/ドンケル事務局長退任後のガットの行方…… 〔JURIST KEY WORD〕 変額保険……吉田 明 〔ジュリスト法律相談〕 ◇手形の紛失……浅尾 伸 ◇手形の不渡りと債権回収……伊藤 皓