法律実務のパートナー

ジュリスト　1989年３月１日号(No.928)

1989年02月25日　発売
定価 0円(本体 0円)

【特集】川崎製鉄大気汚染訴訟千葉地裁判決
　◇千葉川鉄公害訴訟判決における因果関係論・損害論……松浦　以津子
　◇千葉川鉄公害訴訟判決における責任論・差止め論……潮海　一雄
　◇自然科学から見た川鉄訴訟判決の争点と問題点――因果関係・疫学的証明を中心に……吉村　功
　◇大気保全行政の歩みと今後の課題……中本　成美／弥元　伸也
　◇大気汚染訴訟の現状と問題点――西淀川の場合……島川　勝
　◇大気汚染訴訟の現状と問題点――川崎の場合……林　良二
　◇大気汚染訴訟の現状と問題点――倉敷の場合……石田　正也

〔論説〕
　◇日米半導体協定に関するガット裁定……山手　治之
　◇議院証言法の改正と今後の課題……吉田　善明
　◇農地の長期賃貸借と民法３９５条但書――最３小判昭和６３・２・１６……栗田　隆
　◇織田が浜埋立差止請求訴訟――松山地判昭和６３・１１・２……三邊　夏雄
　◇「議論」と法律学像――法律学基礎論覚書（９・完）……平井　宜雄

〔書評〕
　◇中野次雄編『判例とその読み方』……三井　誠
　◇宇賀克也著『国家責任法の分析』……西埜　章
　◇河野正憲著『当事者行為の法的構造』……紺谷　浩司

〔時の判例〕
　◇公益法人設立の不許可処分の適否に関する裁判所の審査／医師会の社団法人設立の不許可処分に裁量権の範囲を超え又はそれを濫用した違法があるとはいえないとされた事例――最１小判昭和６３・７・１４……岩渕　正紀
　◇信用金庫の商人性／信用金庫取引約定書４条４項の趣旨／破産債権者が支払停止又は破産申立前にされた取立委任に基づき支払停止又は破産申立のあったことを知ってした手形の取立と破産法１０４条２号但書――最３小判昭和６３・１０・１８……瀬戸　正義
　◇東京相互銀行事件上告審決定――図利加害の意欲ないし積極的認容と特別背任罪における図利加害目的――最２小決昭和６３・１１・２１……永井　敏雄
　◇租税逋脱犯の実行行為とその判示方法――最３小決昭和６３・９・２……香城　敏麿
　◇自動車運転者に注意義務を課す根拠となる具体的事実が訴因変更手続を経て撤回された場合につき右事実を認定することに違法はないとされた事例――最１小決昭和６３・１０・２４……池田　修

〔商事判例研究〕
　◇投資グループへの出資の勧誘と不法行為――神戸地尼崎支判昭和６０・１２・２６……黒沼　悦郎
　◇経理部長の借入行為につき表見代理の成立が認められた事例――東京地判昭和５９・６・１２……椎原　国隆

〔労働判例研究〕
　組合批判活動に対する除名処分と，ユ・シ協定に基づく解雇の効力（厚木自動車部品・全日産自動車労組事件）――横浜地判昭和６２・９・２９……香川　孝三

〔渉外判例研究〕
　在日ソ連総領事から禁治産宣告をうけた者の遺言の成立及び効力――東京地判昭和６３・４・２５……高桑　昭

〔ＪＵＲＩＳＴ ＮＯＴＥ〕
　◇法例の一部を改正する法律案要綱……法制審議会
　◇民事保全法（仮称）案要綱……法制審議会

〔巻頭随想／随想〕
　◇日仏の労働事件の和解……山口　俊夫
　◇二つの日弁連シンポジウムに思う……宮澤　節生
　◇科学者と法律家……中山　茂
　◇日本人の人種的偏見……岩男　寿美子

〔民法研究会〕
　公団住宅からの無断退去と私的明渡執行――大阪高判昭和６２・１０・２２……山田　卓生

〔海外法律情報〕
　◇カナダ――ケベック・仏語憲章に対する連邦最高裁違憲判決……齋藤　憲司
　◇中国――国家公務員制度改革……伊藤　一彦

〔知的財産権の潮流〕
　（９）リバースエンジニアリング（１）……三木　茂

〔裁判実務の最前線〕
　（５）執行妨害と民事保全処分……原田　晃治

〔ＪＵＲＩＳＴ ＴＯＰＩＣＳ〕
　３０年ぶりの中ソ両首脳の握手／「新生」民社党はどこへ行く／前途多難な相銀の普銀転換後／「日韓貿易摩擦」自主規制で決着……

〔ＪＵＲＩＳＴ ＫＥＹ ＷＯＲＤ〕
　インサイダー取引の判定基準……居林　次雄

〔法典編纂史余滴〕
　岩崎ガ火事ヲ出シタラ……その２……石井　紫郎

〔ＳＮＡＰ ＳＨＯＴ〕
　日本航空の午歳招待飛行で，田中二郎先生と……藤田　晴子

〔ＡＩＲ ＭＡＩＬ〕
　１９８９年，アメリカ社会福祉の新時代……石橋　敏郎

〔ジュリスト法律相談〕
　借地人と境界確定の訴え……角藤　和久

〔チュービンゲン大学シンポジウム・西洋法の日本化〕
　◇信教の自由と政教分離……村上　淳一
　◇競争法の比較法的分析……伊従　寛