【特集】衆参同日選挙の法的問題 ◇内閣の解散権の問題点……長谷部 恭男 ◇同日選挙の実施に伴う諸問題――公選法改正から衆院選公示まで……大石 眞 ◇参議院の「独自性」と「特殊性」――参議院の役割と選挙制度・再考……辻村 みよ子 ◇「同日選挙」の政治学……内田 満 〔論説〕 ◇重度障害児医療と合衆国最高裁判所――Bowen v. American Hospital Association, 54 U. S. L. W. 4579 (1986)……丸山 英二 ◇国連の財政危機と国連人権活動……久保田 洋 ◇市長の再選後に担当すべき職務に関し受託収賄罪が成立するとされた事例――最3小決昭和61・6・27……池田 修 ◇コンピュータプログラムの同一性……大橋 正春 ◇〈連載〉犯罪防止・犯罪者処遇の世界思潮――(18)アジアの矯正事情……野村 幸雄 〔研究会〕 オンブズマン制度の導入について――「オンブズマン制度研究会報告」を読む……園部 逸夫 〔書評〕 ◇井上達夫著『共生の作法――会話としての正義』……田中 成明 ◇今村成和著『私的独占禁止法の研究(5)』……江口 公典 ◇山口俊夫著『フランス債権法』……滝沢 正 〔時の判例〕 ◇町村の境界確定の基準――最1小判昭和61・5・29……泉 徳治 ◇昭和45年10月出生した極小未熟児の眼底検査をした眼科医師に検査結果についての告知説明義務はないとされた事例――最2小判昭和61・5・30……中田 昭孝 ◇公文書の内容に改ざんを加えたうえそのコピーを作成した場合の擬律――最2小決昭和61・6・27……安廣 文夫 ◇覚せい剤であるフェニルメチルアミノプロパン塩酸塩粉末を麻薬であるコカインと誤認して所持した場合の罪責/覚せい剤であるフェニルメチルアミノプロパン塩酸塩粉末を麻薬であるコカインと誤認して所持した場合における没収の適条――最1小決昭和61・6・9……安廣 文夫 ◇尿の提出及び押収手続は違法性を帯びるが尿についての鑑定書の証拠能力は否定されないとした事例――最2小判昭和61・4・25……松浦 繁 ◇労働組合が組合員資格を喪失した者に対する賃金の支払を命ずる救済命令を求めることができる場合――最3小判昭和61・6・10……泉 徳治 ◇民法921条3号にいう相続財産と相続債務――最1小判昭和61・3・20……田中 壮太 〔商事判例研究〕 ◇宅建業者の報酬請求と信義則違反――業者が土地売買の媒介報酬と転売利益を二重利得しようとした場合――浦和地判昭和58・9・30……松岡 誠之助 ◇死亡保険金請求権の帰属――保険契約者(被保険者)と保険金受取人が同時死亡した場合――東京高判昭和58・1・15……甘利 公人 〔労働判例研究〕 常務取締役として扱われていた者に対する従業員退職金規定の適用の可否と退職金額算定の基礎の確定(森工機事件)――大阪地判昭和59・9・19……中嶋 士元也 〔時の経済〕 「尺度」のなくなった株式市場…… 〔巻頭随想/随想〕 ◇ある老法家の心意――法と法学と社会的風土について……沼田 稲次郎 ◇事故報道とプライバシー……鈴木 孝夫 ◇3人の女性……井原 美代子 〔租税判例研究〕 過少申告加算税と重加算税の関係――東京高判昭和60・4・24……金子 昇平 〔憲法訴訟研究会〕 政教分離の原則――Wallace v. Jaffree, 105 S. Ct. 2479 (1985)……喜田村 洋一 〔下級審・時の判例〕 幼児教室が「公の支配」に属するとされた事例――浦和地判昭和61・6・9……田村 和之 〔企業法務の最前線〕 チェーンストア業界をとりまく法規制……網田 徹 〔海外法律情報〕 ◇フランス――出入国管理法案の審議始まる……湯浅 伸 ◇ソ連――不労所得に厳しい刑罰……中井 和夫