学習が進む,理解が深まる。法学がもっと面白くなる。
法学教室 2023年6月号(No.513)
2023年05月26日 発売
定価 1,650円(本体 1,500円)
電子書籍版はこちら(2012年4月号~)
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ゆるやかに夏へと向かう6月。降り続く雨は鬱陶しいですが、実りの秋へと続く恵みの雨でもあります。雨の日は、じっくり読書でもいかがでしょうか。いつか豊かな学問の実を結ぶかもしれません。
今月号の特集1は「民法研究の最前線から学ぶ」。「研究の最前線」は遙か遠く、見通すことは困難かもしれません。でも、少しだけ背伸びをしてその地点に目を向けることで、視野がぐっと拡がる可能性があります。ぜひじっくりと対峙してみてください。特集扉(p.8)からお読みいただくのがおすすめです。
特集2は「法学部生のための文章力ステップアップ」。法学部で誰しもが悩むと言っても過言ではない「法律(法的)文章の書き方」を、お二人の先生の対談で説き起こします。前期試験やレポート課題が間近にあるみなさま、必読です。
※目次のの記事にはウェブサポートがあります。
※読者モニターを募集しています。お申込みについては,こちらのフォームよりご応募ください。
◆特集1 民法研究の最前線から学ぶ
Ⅰ 契約の解釈における表示の意義…山城一真……10
Ⅱ 契約の解除と価額償還義務…中村瑞穂……17
Ⅲ 債務不履行に基づく費用賠償…金丸義衡……23
Ⅳ 債権者の共同担保に関する流動性…瀬戸口祐基……29
Ⅴ 双務契約上の債務の牽連性と相殺の担保的機能…岩川隆嗣……35
◆特集2 法学部生のための文章力ステップアップ
〔対談〕法学部生のための文章力ステップアップ…上田健介/衣笠葉子……42
法学部生の就活文章に効くコラム…有村千裕……55
【巻頭言】
契約または債務の「本旨」とは何か…森田宏樹……1
【法学のアントレ】〔第75回〕
フランス法の教室から――フランスの判例を読んでみよう…吉井啓子……2
【学校をホウガクする】〔第3回〕
いじめ――学校は法の求めに応えられるのか…村山 裕……4
◆講座
憲法事例分析の技法〔第15回〕
日弁連の特別会費徴収決議…御幸聖樹……57
事例で学ぶ行政法ゼミナール〔第3回〕
行政活動の主体と組織――辺野古埋立承認撤回事件…岡田正則……65
会社法の時計〔第3回〕
株主総会の意思決定権限…松井秀征……71
流れをつかむ民事訴訟法〔第15回〕
判決の言渡しと給付判決の執行力…笠井正俊……77
近時の判例で学ぶ刑法〔第3回〕
過失犯における結果回避義務――最決平成24・2・8刑集66巻4号200頁…山本紘之……84
刑事訴訟法のフレームワークを考える〔第3回〕
公判中心主義…宇藤 崇……91
【演習】
憲法…尾形 健……98
行政法…田中良弘……100
民法…林 誠司……102
商法…柳 明昌……104
民事訴訟法…秦 公正……106
刑法…古川伸彦……108
刑事訴訟法…緑 大輔……110
【判例セレクトMonthly】
〔憲法〕市庁舎前広場の集会目的使用の不許可(最判令和5・2・21)…巻 美矢紀……113
〔行政法〕裁定的関与における処分庁側からの抗告訴訟の可否(最判令和4・12・8)…中原茂樹……114
〔商法〕役員報酬支払と分配可能額規制の実質的潜脱及び事実上の取締役の任務懈怠責任(東京地判令和4・7・14)…田澤元章……115
〔刑法〕刑務所に入所する目的と不法領得の意思(東京高判令和3・7・16)…髙橋直哉……116
〔刑訴法〕警察内部の事情聴取における黙秘権不告知と自白の任意性・信用性(東京高判令和4・9・7)…黒澤 睦……117
Book Information
片山直也 = 白石 大 = 荻野奈緒『民法4 債権総論〔第2版〕』……97
犬塚 元 = 河野有理 = 森川輝一『政治学入門――歴史と思想から学ぶ』……119