学習が進む,理解が深まる。法学がもっと面白くなる。
法学教室 2019年6月号(No.465)
2019年05月28日 発売
定価 1,569円(本体 1,426円)
「判例を出発点とした1コマの特別講義」を特集コンセプトにしている今年度の法学教室,6月号は民法です。いろいろな意味で「広がり」をもった6つの判例からはじめて理解を深めましょう。
また,今年度から第2特集を掲載をします(原則,偶数月号に掲載予定)。初回は,「レポートを書いてみよう」です。課題としても出されるレポート。書き方がわからないと悩む人も多いと聞きます。
本第2特集では,レポートの意義から,具体的な書き方のポイントまで,丁寧に解説します。レポートの悩みはここで解消しよう。
時事的なトピックとして,「裁判官の身分保障と分限裁判」を取り上げます。
充実の連載や演習にもご注目ください。
※目次のの記事にはウェブサポートがあります。
◆特集1 講義・民法の重要判例
Ⅰ 契約解除における使用利益の返還義務(最判昭和51・2・13)…油納健一……10
Ⅱ 下請契約における出来形部分の所有権の帰属(最判平成5・10・19)…寺川 永……16
Ⅲ 賃貸不動産の譲渡と賃貸人たる地位の留保(最判平成11・3・25)…岩藤美智子……21
Ⅳ 委任の解除(最判昭和56・1・19)…一木孝之……26
Ⅴ 三者間相殺(最判平成28・7・8)…藤澤治奈……31
Ⅵ 交通事故と医療過誤の競合と共同不法行為の成否(最判平成13・3・13)…米村滋人……37
◆特集2 レポートを書いてみよう
1 法学部生がレポートを書く…赤坂正浩……44
2 判例研究型レポートを書く…柴田憲司……49
3 テーマ研究型レポートを書く…高橋雅人……55
【巻頭言】
国際免許証…松下淳一……1
【法学のアントレ】〔第27回〕
きいてみました!先生方の論文執筆スタイル…衣笠葉子……2
【法律用語のトリビア】〔第3回〕
公民権――公民権とcivil rightsのあいだ…大河内美紀……4
【時の問題】
裁判官の身分保障と分限裁判――岡口判事事件決定を機縁として…渡辺康行……61
◆講座
探検する憲法――問いから始める道案内〔第15回〕
憲法の保障は憲法の敵にも及ぶのか…吉田俊弘/横大道 聡……68
スタンダード行政法〔第3回〕
第1章 第3節 行政裁量…村上裕章……76
ケースで考える債権法改正〔第3回〕
相殺――「前の原因」による相殺の拡張…三枝健治……83
会社法判例――より深く学ぶ,考える〔第21回〕
取締役の対第三者責任――最大判昭和44・11・26民集23巻11号2150頁について…野田昌毅……91
事例で考える民事訴訟法〔第15回〕
二重起訴の禁止…八田卓也……97
刑法事例の歩き方――判例を地図に〔第3回〕
正当防衛…鎮目征樹……105
【演習】
憲法…安西文雄……116
行政法…高橋信行……118
民法…原田昌和……120
商法…今井克典……122
民事訴訟法…北村賢哲……124
刑法…亀井源太郎……126
刑事訴訟法…松田岳士……128
【判例セレクトMonthly】
〔憲法〕市議会議員に対する厳重注意処分及びその公表と司法審査(最判平成31・2・14)…笹田栄司……131
〔民法〕不貞行為の相手方に対する離婚慰謝料の請求(最判平成31・2・19)…山下純司……132
〔商法〕取引先持株会の会員の意思に反した議決権行使の効力(東京地判平成31・3・8)…松尾健一……133
〔刑法〕輸入する物品が金塊であることの認識がある場合における覚せい剤営利目的輸入罪の故意(大阪高判平成30・5・25)…安田拓人……134
〔刑訴法〕併合罪関係にある被疑事実に対する捜査の同時処理義務(最決平成30・10・31)…原田和往……135
イチオシ!!
言葉をつかう職業人の必携の書――大野 晋=浜西正人『類語国語辞典』…鈴木悠介……143