学習が進む,理解が深まる。法学がもっと面白くなる。
法学教室 2018年12月号(No.459)
2018年11月28日 発売
定価 1,569円(本体 1,426円)
法学教室12月号の特集は「再確認・民事訴訟法の基本」です。民訴法は「眠素」法とも言われます。そのとおり基本概念も難解で苦手意識がある方もいるのではないでしょうか。本特集は民訴法の基本テーマ8つについて,その理解を助ける解説を掲載。是非,苦手意識を克服し,得意な分野にしてください。
また,時事的なトピックについて「働き方改革関連法」について2つの記事を掲載。「時の問題」として,同一労働同一賃金について,「新法解説」として,労働時間法制に関する改正点についての解説をいただきました。
本号は12月号ということで,毎年恒例,判例セレクトMonthly「判例の動き」も掲載します。この1年の基本七法分野の判例を振り返ってみてください。
そのほかも充実の記事・好評連載が盛りだくさんの法学教室12月号,どうぞご一読ください。
◆特集 再確認・民事訴訟法の基本
Ⅰ 当事者適格…堀野 出……10
Ⅱ 確認の利益…今津綾子……14
Ⅲ 弁論主義…石田秀博……18
Ⅳ 証明責任…内田義厚……22
Ⅴ 既判力の客観的範囲…芳賀雅顯……26
Ⅵ 既判力の主観的範囲…杉山悦子……30
Ⅶ 共同訴訟の類型…日渡紀夫……34
Ⅷ 補助参加…伊東俊明……38
【巻頭言】
法学部の授業…川出敏裕……1
【法学のアントレ】〔第21回〕
試験なるもの――「面白さ」への入口…丸本由美子……2
【基礎法学のススメ】〔第4回〕
日本法制史のススメ――歴史を通じて法と現在を考える…林 真貴子……4
【時の問題】
同一労働同一賃金の肖像――用語・歴史・法理から…大木正俊……42
【新法解説】
働き方改革関連法――「労働時間の上限規制」と「高度プロフェッショナル制度」を中心に…國武英生……50
◆講座
探検する憲法――問いから始める道案内〔第9回〕
憲法はどのように国際社会と向き合うのか…吉田俊弘/横大道 聡……58
行政法クロニクル〔第21回〕
道州制と圏域構想…原田大樹……66
学びなおし・民法総則〔第9回〕
消費者契約・定型約款における不当条項規制…潮見佳男……75
「債権法改正」の文脈――新旧両規定の架橋のために〔第32回〕
第十二講 詐害行為取消権:基本構造の連続と不連続(その4)…森田 修……82
会社法判例――より深く学ぶ,考える〔第15回〕
企業買収の基本合意中の協議禁止条項の効力――住友信託銀行 vs. UFJ事件決定を踏まえて…久保田修平……94
事例で考える民事訴訟法〔第9回〕
事実認定…名津井吉裕……101
刑事政策の新動向〔第9回〕
サイバー犯罪…鎮目征樹……109
【演習】
憲法…新井 誠……120
行政法…松戸 浩……122
民法…都筑満雄……124
商法…鈴木隆元……126
民事訴訟法…渡部美由紀……128
刑法…豊田兼彦……130
刑事訴訟法…清水 真……132
判例セレクトMonthly
憲法判例の動き…笹田栄司……135
行政法判例の動き…神橋一彦……137
民法判例の動き…山下純司……139
商法判例の動き…北村雅史……141
民事訴訟法判例の動き…坂田 宏……143
刑法判例の動き…成瀬幸典……145
刑事訴訟法判例の動き…宇藤 崇……147
〔憲法〕検索事業者に対する検索結果の削除請求事件(東京高判平成30・8・23)…原田一明……150
〔行政法〕固定資産登録価格決定の前提にある市長の「道路判定」の性質(最判平成30・7・17)…野口貴公美……151
〔商法〕企業集団の法令遵守体制と親会社の義務(最判平成30・2・15)…高橋英治……152
〔商法〕金融商品取引法159条2項1号の相場操縦にあたるとされた事例(東京地判平成30・3・22)…松尾健一……153
〔刑法〕被害者を殺害後に姦淫する意思であった場合における(旧)強盗強姦未遂罪の成否(東京高判平成29・12・1)…安田拓人……154
〔刑訴法〕証人等の氏名等の開示に係る検察官の措置等を規定した刑訴法299条の4及び299条の5と憲法37条2項前段(最決平成30・7・3)…榎本雅記……155
〔刑訴法〕第1審の有罪判決を事実誤認で破棄した原判決に刑訴法382条の解釈適用を誤った違法があるとされた事例(最判平成30・7・13)…宮木康博……156
イチオシ!!
常に新しい世界へ――砂川伸幸=笠原真人『はじめての企業価値評価』…小槻英之……163
Book Information
安西文雄=巻 美矢紀=宍戸常寿『憲法学読本〔第3版〕』……56
山本和彦『よくわかる民事裁判――平凡吉訴訟日記〔第3版〕』……57
井田 良『入門刑法学・総論〔第2版〕』/『入門刑法学・各論〔第2版〕』……118
岸 政彦=北田暁大=筒井淳也=稲葉振一郎『社会学はどこから来てどこへ行くのか』……158