学習が進む,理解が深まる。法学がもっと面白くなる。
法学教室 2009年3月号(No.342)
2009年02月20日 発売
定価 1,572円(本体 1,429円)
【巻頭言】
「モンスター」とは何か…大村 敦志……1
【KEY WORD】
法廷通訳…金 光旭……2
【法科大学院を歩く】
◇(37)獨協大学法科大学院……4
◇(38)甲南大学法科大学院……6
◆基礎講座
【家族法――民法を学ぶ】12
◇養子制度の概観――人為的な親子関係の形成…窪田 充見……8
【ゼロからスタート☆刑法“超”入門講義】12
◇犯罪論から刑罰論へ…井田 良……14
◆論点講座
【憲法の解釈】23・最終回
◇Mission: Alternative――連載2年を振り返って…石川 健治/駒村 圭吾/亘理 格……25
【事例で考える会社法】6
◇法令違反行為と取締役の責任…伊藤 靖史……48
◆判例講座
【判例から探究する行政法】10
◇私人の行為による国家賠償(1)(【9】最一小判平成19・1・25民集61巻1号1頁)…山本 隆司……58
【判例に学ぶ民事執行法・保全法】6
◇配当異議と他の救済手段(【11】最一小判平成6・7・14民集48巻5号1109頁)(【12】最一小判平成10・3・26民集52巻2号513頁)…上原 敏夫……69
【Live! Labor Law】12
◇会社が労務の受領を拒絶したとき,賃金はどうなる――片山組事件(最一小判平成10年4月9日労判736号15頁)…大内 伸哉……75
◆展開講座
【現代契約法講義】10
◇契約責任論の新展開(その1)――総論的展望…山本 豊……84
【さみしがりやの信託法】11
◇「オカルト的担保」ってなあに(その2)…道垣内 弘人……92
【金融と法】12
◇市場型間接金融3 ローンセール(2)…大垣 尚司……98
【知的財産法の重要論点】20
◇〔著作権法編9〕著作権の制限(2)…横山 久芳……111
【ロースクール国際法】12・最終回
◇法曹実務と国際法…中谷 和弘/赤松 秀一〈ゲスト〉/北村 大〈ゲスト〉……124
◆演 習
◇憲法…松井 茂記……134
◇行政法…北村 和生……136
◇民法…石田 剛……138
◇商法…松井 秀征……140
◇民事訴訟法…春日 偉知郎……142
◇刑法…上嶌 一高……144
◇刑事訴訟法…古江 頼隆……146
◇国際法…西村 弓……148
【REPORT】
第7回インターカレッジ・ネゴシエーション・コンペティション…森下 哲朗……132
※
◇4月号からの新連載のご紹介……162
◇最近のおもな判決……150
◇法学教室2008年度内容一覧……152
判例セレクト2008
憲法
◇判例の動き――憲法…野坂泰司……1
1 非嫡出子の届出による国籍取得の差別――国籍法違憲訴訟(最大判平成20・6・4)…近藤 敦……3
2 住基ネットと憲法13条(最判平成20・3・6)…松本和彦……4
3 性同一性障害者の性別変更における子なし要件(最決平成19・10・19)…稲葉実香……5
4 神社の大祭奉賛会発会式における市長の祝辞と政教分離原則(名古屋高金沢支判平成20・4・7)…斉藤小百合……6
5 関税定率法による写真集の輸入規制と憲法21条――メイプルソープ写真集税関検査事件(最判平成20・2・19)…木村草太……7
6 防衛庁官舎へのビラ投函と憲法21条(最判平成20・4・11)…大島佳代子……8
7 老齢加算の廃止と憲法25条(東京地判平成20・6・26)…葛西まゆこ……9
8 古紙持ち去りと刑罰法規の明確性(最決平成20・7・17)…駒村圭吾……10
9 非訟事件における審尋請求権と憲法32条(最決平成20・5・8)…宍戸常寿……11
10 自衛隊イラク派遣違憲訴訟(名古屋高判平成20・4・17)…中島 徹……12
11 適用を年度開始時点まで遡らせる租税法規の合憲性(福岡地判平成20・1・29)…渕 圭吾……13
民法
◇判例の動き――民法…森田 修……14
1 入会権の処分につき入会集団の構成員全員の同意を要件としない慣習の効力(最判平成20・4・14)…後藤元伸……16
2 過払金の充当の可否と充当の合意を認めるための事情の認定(最判平成20・1・18)…小山泰史……17
3 ヤミ金から交付を受けた金員の扱い(最判平成20・6・10)…金山直樹……18
4 いわゆる「またがり建物」と借地権設定者による優先譲受申立ての許否(最決平成19・12・4)…久保宏之……19
5 賃料自動改定特約がある場合の賃料減額請求の可否(最判平成20・2・29)…中村 肇……20
6 フランチャイズ契約におけるフランチャイザーの報告義務(最判平成20・7・4)…髙田 淳……21
7 チーム医療における患者に対する説明義務の負担者(最判平成20・4・24)…山口成樹……22
8 取材対象者の番組内容に対する期待・信頼と法律上保護される利益(最判平成20・6・12)…中島 雅……23
9 遺留分権利者が価額弁償請求権を確定的に取得する時期(最判平成20・1・24)…潮見佳男……24
刑法
◇判例の動き――刑法…井田 良……25
1 公務員の不作為と刑事過失責任――薬害エイズ厚生省事件上告審決定(最決平成20・3・3)…岡部雅人……27
2 自招侵害と正当防衛(最決平成20・5・20)…井上宜裕……28
3 量的過剰防衛が否定された事例(最決平成20・6・25)…成瀬幸典……29
4 裁判所による責任能力の判断と精神医学者の鑑定意見(最判平成20・4・25)…上田正和……30
5 犯行途中での計画遂行の放棄と実行の着手時期・中止未遂(名古屋高判平成19・2・16)…安達光治……31
6 覚せい剤輸入罪および禁制品輸入罪の実行の着手が否定された事例(最判平成20・3・4)…佐藤拓磨……32
7 未必の故意による共謀共同正犯(最決平成19・11・14)…十河太朗……33
8 刑法54条1項の趣旨(最決平成19・12・3)…永田憲史……34
9 ビラ投函目的での立入りと邸宅侵入罪の成否――防衛庁立川宿舎侵入事件(最判平成20・4・11)…松尾誠紀……35
10 強制わいせつ致傷罪の原因行為の範囲(最決平成20・1・22)…鋤本豊博……36
11 強制わいせつ目的での緊縛中にその意思を生じた財物取得に強盗罪の成立が認められた事例(東京高判平成20・3・19)…永井善之……37