学習が進む,理解が深まる。法学がもっと面白くなる。
法学教室 2008年3月号(No.330)
2008年02月20日 発売
定価 1,676円(本体 1,524円)
【巻頭言】
仕事を辞めたら「教室」に戻ろう…大村敦志……1
【KEY_WORD】
最低賃金…中窪裕也……2
【判例クローズアップ】
インクカートリッジのリサイクル品と特許権侵害の成否――キヤノン・インクカートリッジ・リサイクル事件…田村善之……23
【時の問題】
◇新司法試験の結果(2)――民事系科目のヒアリング概要…山口久枝……8
◇法テラスの現状と課題…岩瀬 徹……17
【法科大学院を歩く】
◇(28)大阪大学法科大学院……4
◇(29)関西大学法科大学院……6
【日本国憲法60年記念】
憲法学の現在・未来⑩・完
憲法解釈の変更可能性について…南野 森……28
◆基礎講座
【入門講義 物権・担保物権法】(24)・完
◇先取特権…安永正昭……37
【新会社法講義】⑲・完
◇株式会社のガバナンス(14)…落合誠一……48
◆論点講座
【憲法の解釈】⑫
◇文化・制度・自律――“l'art pour l'art”と表現の自由…石川健治……56
【事例で学ぶ刑法】(22)・完
◇事例∞…西田典之(監修)/小林憲太郎……65
【新労働法講義】(24)・完
◇非典型雇用…荒木尚志……73
【環境法の新展開】(21)・完
◇現代環境法政策の課題…大塚 直……89
◆判例講座
【対話で学ぶ刑訴法判例】⑬
◇一事不再理効の範囲――最三小判平成15年10月7日刑集57巻9号1002頁…長沼範良/秋吉淳一郎……104
【独禁法事例の勘所】(24)・完
◇(56)ズボン原産国ビームス (57)けい酸カルシウム板価格協定 (58)阪急・阪神…白石忠志……115
◆展開講座
【行政組織法・公務員法】⑫・完
◇公務員法 公務員の権利義務…宇賀克也……122
【実践消費者法】(24)・完
◇製品の安全確保を実現するための社会のあり方…片山登志子……130
【医療と法を考える】(22)・完
◇医療過誤訴訟(3)――インフォームド・コンセント訴訟…樋口範雄……137
【知的財産法の重要論点】⑪
◇著作権法編5 著作者(2)各論…上野達弘……147
【REPORT】
◇早慶合同ゼミナール 交通事故と生命侵害――医療過誤,被害者・被害者側の過失,被害者の素因との競合…沖野眞已/池田眞朗/鎌田 薫……157
◇第6回インターカレッジ・ネゴシエーション・コンペティション…森下哲朗……162
◇4月号からの新連載のご紹介……180
※
◇法学教室2007年度内容一覧……187
◆別冊付録
判例セレクト2007
憲法
◇判例の動き――憲法…野坂泰司……1
1 衆議院小選挙区選挙の選挙区割り・選挙運動に関する公選法規定等の合憲性(最大判平成19・6・13)…辻村みよ子……3
2 学生無年金障害者と憲法25条・14条(最判平成19・9・28)…工藤達朗……4
3 「君が代」ピアノ伴奏拒否事件上告審判決(最判平成19・2・27)…渡辺康行……5
4 募金の自治会費化による思想の自由侵害(大阪高判平成19・8・24)…西村枝美……6
5 集会の自由の規制と合憲限定解釈の限界(最判平成19・9・18)…曽我部真裕……7
6 市議会委員会の傍聴拒否と憲法21条・14条(大阪地判平成19・2・16)…赤坂幸一……8
7 消費者契約法9条1号と憲法29条(最判平成18・11・27)…遠藤美奈……9
8 司法書士会の会員に対する注意勧告の司法審査(大阪地判平成19・1・30)…渋谷秀樹……10
民法
◇判例の動き――民法…森田 修……11
1 代位弁済した受託保証人による差押債権者の地位の承継申出と求償権の時効中断(最判平成18・11・14)…松久三四彦……13
2 学納金不返還特約の効力など―――学納金返還訴訟(最判平成18・11・27)…小粥太郎……14
3 自動継続特約付き定期預金契約における預金払戻請求権の消滅時効の起算点(最判平成19・4・24)…中田裕康……15
4 外国語会話教室の受講契約の解約と特定商取引法49条(最判平成19・4・3)…滝沢昌彦……16
5 先順位抵当権消滅後の後順位抵当権実行(後順位抵当権設定時には別人所有の土地建物が同一人所有になった場合)と法定地上権の成否(最判平成19・7・6)…吉田邦彦……17
6 将来債権の譲渡担保と譲渡担保権者の物的納税責任の関係(最判平成19・2・15)…藤井徳展……18
7 過払金を別の貸付けに係る債務に充当することの可否(最判平成19・2・13)…鹿野菜穂子……19
8 弁護士懲戒請求による不法行為(最判平成19・4・24)…橋本佳幸……20
9 失念株の売却と不当利得返還義務の範囲(最判平成19・3・8)…川角由和……21
10 外国人代理母が出産した子の親子関係(最決平成19・3・23)…西 希代子……22
刑法
◇判例の動き――刑法…井田 良……23
1 犯罪の既遂時期・終了時期と公訴時効の起算点(最決平成18・12・13)…本庄 武……25
2 チーム医療における過失の競合―――Y市大病院患者取り違え事件(最決平成19・3・26)…照沼亮介……26
3 治療中止と殺人罪の成否―――川崎協同病院事件(東京高判平成19・2・28)…辰井聡子……27
4 教唆の概念(最決平成18・11・21)…宮川 基……28
5 ファイル共有ソフトの提供と従犯の成否――Winny提供事件第1審判決(京都地判平成18・12・13)…渡邊卓也……29
6 刑法46条の趣旨(最決平成19・3・22)…小池信太郎……30
7 現金自動預払機の盗撮と建造物侵入罪の「侵入」(最決平成19・7・2)…專田泰孝……31
8 パチスロ機で遊戯するに際し体感器を装着していた場合における窃盗罪の成否(最決平成19・4・13)…岡本昌子……32
9 振り込まれた公共事業前払金の不正な払出しについて詐欺罪が認められた事例(最決平成19・7・10)…樋口亮介……33
10 第三者に譲渡売却する目的で銀行から自己名義の預金通帳の交付を受ける行為は1項詐欺罪にあたるとした事例(最決平成19・7・17)…松澤 伸……34
11 建造物損壊罪の客体の一個性の判断方法(最決平成19・3・20)…明照博章……35