序論 国家支配と家族形態の変容(森本一彦) 【第Ⅰ部 家族イデオロギー──伝統・国家・個人】 ◇Ⅰ-1 伝統的家族 1. 初期インドにおけるバラモン的家父長制を概念化する/2. 服忌令から見た近世の親族関係/3. ベトナムの伝統的家族と儒教の影響 ◇Ⅰ-2 国家と伝統の創造 4. 民法出デテ忠孝亡ブ/5. 家名(ナームサクン)と姓(セー)の比較/6. 国家イブイズム ◇Ⅰ-3 民主化・核家族・個人化 7. 日本社会の家族的構成/8. 血縁集団から市民化へ/9. 「核家族」をめぐる言説の競合 【第Ⅱ部 家父長制と父系制──家とは何か】 ◇Ⅱ-1 系譜制の源流 10. 種子と大地/11. 『風土記』の“女”を読む,『魏志』倭人伝の“女”を読む/12. 日本古代社会の婚姻形態と血縁構造/13. 明清期における異姓継承/14. ベトナム南部における伝統的家族の変容 ◇Ⅱ-2 父系化の展開 15. 先祖祭祀と女性/16. 近世東北農村における「家」の確立/17. わが国近世の家族における家父長的支配/18. 烈女の誕生/19. 「家名(ナームサクン)」の起源と君主としてのラーマ6世の役割 ◇Ⅱ-3 系譜制の現在 20. 家族の変化と先祖祭祀/21. 家族とは誰のことか |