書籍タイトル一覧
- 挑戦するフェミニズム -- ネオリベラリズムとグローバリゼーションを超えて
- フェミニスト経済学 -- 経済社会をジェンダーでとらえる
- 女性の生きづらさとジェンダー -- 「片隅」の言葉と向き合う心理学
- BLの教科書
- 日本のフェミニズム -- 150年の人と思想
- はじめてのジェンダー論
- 問いからはじめる家族社会学 -- 多様化する家族の包摂に向けて 改訂版
- 持続するフェミニズムのために -- グローバリゼーションと「第二の近代」を生き抜く理論へ
- ファッションで社会学する
- 21世紀家族へ -- 家族の戦後体制の見かた・超えかた 第4版
- 家族イデオロギー -- リーディングス アジアの家族と親密圏 第1巻
- 結婚とケア -- リーディングス アジアの家族と親密圏 第2巻
- セクシュアリティとジェンダー -- リーディングス アジアの家族と親密圏 第3巻
各書籍の特長(こんな方におすすめ/関連キーワード)
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- 資本主義
- 家父長制
- 労働と再生産
- ケア
- 福祉国家
- ケア
- プロヴィジョニング
- アンペイドワーク
- ウェルビーイング
- ケイパビリティ
- 少年院の女子少年
- デートDV
- マイノリティ
- 障害児の母
- 女性同士の支援
- BL
- ジェンダー研究
- マンガ研究
- 文学研究
- ファン研究
- ウーマン・リブ
- 女性学
- 主婦
- 男女平等
- 性役割
- トランスジェンダー
- セクシュアリティ
- 性差別
- 性暴力
- 性別
- 家族
- 結婚
- 貧困
- 少子化
- ワークライフバランス
- 第二波フェミニズム
- グローバリゼーション
- 第二の近代
- インターセクショナリティ
- ナンシー・フレイザー
- 専業主婦
- 家族の戦後体制
- 家族の個人化
- フェミニズム
- 核家族
- 伝統
- 文明化
- 家父長制
- イデオロギー
- 近代国民国家
- 恋愛結婚イデオロギー
- 親族ネットワーク
- 家族役割
- 子育て
- 介護
- 父系的社会
- 双系的社会
- アジアの重層的多様性
- 文明化
- 近代化
挑戦するフェミニズム ネオリベラリズムとグローバリゼーションを超えて
フェミニズムの最前線で今何が議論されているのかを知りたい方へ。
1990年代以降の理論動向,現代のテーマと論点を学び,深く考えたい方へ。
- 本書の特長
- 目次
フェミニズムは何と格闘し,何を獲得してきたのか。資本主義が変容した社会で今起きている新たな課題とは。労働と再生産,家父長制,ケア,国家と女性の権利などの論点を現代的視点で再考し,次の理論形成へ向けて,第一線の研究者が集結。渾身のメッセージ。
第1章 再生産費用の分配公正を求めて──家父長制と資本制・その後(上野千鶴子)
第2章 グローバル資本主義と再生産領域の金融化──「フェミニズムの相貌を気取る新自由主義」を異化するフェミニズムを(足立眞理子)
第3章 資本主義批判としてのフェミニズム──マルクス主義フェミニズムを振り返る(伊田久美子)
第4章 生産中心主義批判から,リベラリズムとの対抗へ──第二波フェミニズム理論はいかに継承されてきたか(岡野八代)
第5章 「男性稼ぎ主」型が命と暮らしを毀損している──社会政策の比較ジェンダー分析による洞察(大沢真理)
第6章 ケアの再公共化とフェミニズムの政治──福祉国家・ケア・新自由主義(山根純佳)
第7章 女性の貧困の再考察──長期時系列データから(阿部彩)
第8章 女性労働のゆくえ──能力発揮をフェミニズムはどのようにとらえるか(金井郁)
第9章 フェミニズムと戦争・軍隊──21世紀の新たな難問(佐藤文香・児玉谷レミ)
第10章 フェミニズムの新自由主義化に抗う──女性解放の現代的課題(三浦まり)
Keywords
- 資本主義
- 家父長制
- 労働と再生産
- ケア
- 福祉国家
- 2024年08月17日発売
- A5判並製カバー付 / 332ページ
- 定価 3,190円(本体 2,900円)
- ISBN 978-4-641-17499-3
フェミニスト経済学 経済社会をジェンダーでとらえる
すべての人がよく生きる(ウェルビーイング)経済社会をつくるにはどうしたらよいのかを考えたい人へ。
- 本書の特長
- 目次
フェミニズムの視点から,すべての人のウェルビーイングの実現をめざす。
日本ではじめてのフェミニスト経済学のテキスト!
第1章 フェミニスト経済学への招待
第2章 アンペイドワーク──人間のニーズとケア
第3章 世帯──世帯内意思決定と資源配分
第4章 生活時間──資源としての時間
第5章 ジェンダー統計──社会を把握するツール
●第Ⅱ部 領域と可能性
第6章 労働市場──ペイドワークと格差
第7章 マクロ経済──再生産領域を加える
第8章 ジェンダー予算──ジェンダー主流化のためのツール
第9章 福祉国家──ジェンダー関係を形づくる
第10章 金融──金融危機のジェンダー分析
第11章 資本・労働力移動──グローバル経済の特質としての女性化
第12章 貿易自由化──競争優位の源泉としてのジェンダー格差
第13章 開発──連帯とエンパワーメント
第14章 環境・災害──レジリエンスの構築
Keywords
- ケア
- プロヴィジョニング
- アンペイドワーク
- ウェルビーイング
- ケイパビリティ
- 2023年10月発売
- A5判並製カバー付 /312ページ
- 定価 4,070円(本体 3,700円)
- ISBN 978-4-641-16620-2
女性の生きづらさとジェンダー 「片隅」の言葉と向き合う心理学
ジェンダーやフェミニズムに関心があり,支援や教育の現場で起こる具体的な問題と
そこでのフェミニストたちの模索を知りたい方へ。
- 本書の特長
- 目次
女性の生きづらさはどこからきているのか。その解消や緩和のために何ができるのか。臨床現場に近しい心理学者や実践家が真摯に向き合い,女性たちの声をすくいあげる。現代のジェンダーに埋め込まれた生きづらさ,マイノリティ性の問題に対して一石を投じる。
第1章 子どもたちの生活実態とジェンダー──さまざまな相談の現場から(小林幹子)
第2章 はじき出された少女たち──少年院の女子少年からみえる世界とは(鈴木育美)
●第Ⅱ部 青年期をめぐるジェンダー
第3章 女子大学生の時間的展望──過去,現在,そして未来(都筑 学)
第4章 デートDV──「一心同体の恋人関係」に潜む危険性(松並知子)
第5章 性を超えようとする人たち──マイノリティと呼ばれて(薛 小凡)
●第Ⅲ部 家族・子育てをめぐるジェンダー
第6章 育児休業の光と影――母親に取得が偏る実情が物語るもの(瓜生淑子)
第7章 「子どもを預ける」「子どもを預かる」──女性の仕事の格差と葛藤(清水民子)
第8章 母親の人生は誰のものか──障害児を育てる母親の語りから(沼田あや子)
第9章 保育という仕事──母性的ケアと労働のはざまで(五十嵐元子)
●第Ⅳ部 社会のなかで生きぬく女性たち
第10章 女性が女性を支援すること──支援される者との対等な関係は成立可能か(沼田あや子・五十嵐元子)
第11章 女性と非正規労働──派遣労働に着目して(田口久美子)
第12章 「となりにいる」フェミニストたち──the personal is politicalのいま(青野篤子)
第13章 戦争と平和と女性──被爆女性のライフヒストリー(青野篤子・田口久美子)
Keywords
- 少年院の女子少年
- デートDV
- マイノリティ
- 障害児の母
- 女性同士の支援
- 2021年11月発売
- 四六判並製カバー付 /360ページ
- 定価 2,530円(本体 2,300円)
- ISBN 978-4-641-17470-2
BLの教科書
BLで卒論や修論を書きたいと思っている大学生・大学院生,
自分がなぜBLを好むのか,BLがなぜ多くの人を魅了するのかを知りたい方へ。
- 本書の特長
- 目次
BL(ボーイズラブ)の歴史や研究の方法論,社会との関わりなどをジェンダー視点を重視して整理したBL研究入門。少年愛の時代からBLが一般的になった現在への変遷や,様々な形態のBLについて分析。BLをテーマに卒論や修論を書こうと思っている人に最適。
第1部 BLの歴史と概論
第1章 少年愛・JUNE/やおい・BL――それぞれの呼称の成立と展開(藤本由香里)
第2章 少年愛と耽美の誕生――1970年代の雑誌メディア(石田美紀)
Column(1) 竹宮惠子×西炯子――『JUNE』「お絵描き教室」が果たした役割 (倉持佳代子)
第3章 同人誌と雑誌創刊ブーム,そして「ボーイズラブ」ジャンルへ――1980年代~90年代(西原麻里)
第4章 BLの浸透と深化,拡大と多様化――2000年代~10年代(堀あきこ・守如子)
Column(2) BLと百合,近くて遠い2つの世界(田原康夫)
第5章 BLはどのように議論されてきたのか――「BL論」学説史総論(守如子)
Column(3) 海外におけるBL文化の広がりと海外の研究(ジェームズ・ウェルカー)
付 論 BL小説ブックガイド(『BLの教科書』編)
第2部 さまざまなBLと研究方法
第6章 やおい同人誌を研究する――物語とキャラクターの分析(石川優)
第7章 「BL読み」という方法――BL短歌,クィア・リーディング,二次創作短歌(岩川ありさ)
第8章 ポルノとBL――フェミニズムによるポルノ批判から(堀あきこ)
Column(4) BLマンガとゲイコミック(田亀源五郎 聞き手:藤本由香里)
第9章 やおいコミュニティにおける実践(東園子)
第10章 男性アイドルとBL――BLのまなざしで男性集団の〈絆〉の描かれ方を読み解く(西原麻里)
Column(5) 2.5次元舞台におけるBL的実践(須川亜紀子)
第11章 BLゲームとアーカイブ(木川田朱美)
第3部 BLとコンフリクト
第12章 社会問題化するBL――性表現と性の二重基準(堀あきこ)
第13章 ゲイ男性はBLをどう読んできたか(前川直哉)
Column(6) 生身の人間にファンタジーを押しつけないために(守如子)
第14章 BLとナショナリズム(金孝眞)
おわりに――なぜ,「BLの教科書」なのか(守如子)
Keywords
- BL
- ジェンダー研究
- マンガ研究
- 文学研究
- ファン研究
- 2020年07月発売
- A5判並製カバー付 / 306ページ
- 定価 2,640円(本体 2,400円)
- ISBN 978-4-641-17454-2
日本のフェミニズム 150年の人と思想
明治時代に始まった女性解放運動や,婦人労働運動,ウーマンリブや女性学,
フェミニズムを一つの歴史の流れとして知りたい方へ。
- 本書の特長
- 目次
明治維新後150年の日本のフェミニズムの歴史を,主要な人物や思想に焦点を当てながら,一貫した視点で書き下ろしたテキスト。1970年代以降を扱う後半は,フェミニストとしての著者自身の足跡をまとめる構成となった。絶筆となった「断章──2021年夏」も収録。
Part1 日本のフェミニズム その1 1868~1970
第Ⅰ章 「イエ」制度に抗した第一波フェミニズム
第Ⅱ章 日本国憲法による男女平等保障の下で
Part2 日本のフェミニズム その2 1970~
断章──2021年夏
1 2人のフェミニスト──山川菊栄と田中寿美子
2 ウーマン・リブの思想と行動
3 私とフェミニズム──懇話会から女性学へ
年表
Keywords
- ウーマン・リブ
- 女性学
- 主婦
- 男女平等
- 性役割
- 2021年12月発売
- 四六判並製カバー付 / 350ページ
- 定価 2,420円(本体 2,200円)
- ISBN 978-4-641-17473-3
はじめてのジェンダー論
なぜ人は男女という性別にこだわるのか,疑問を感じている方へ。
性差別や性暴力がなぜなくならないのか,徹底的に考えたい方へ。
- 本書の特長
- 目次
人はなぜ,男か女かという性別にこだわるのか。その〈分類〉をいかに意味づけ,相互行為の中で社会制度に組み込んでいるのか。ジェンダーの視点で見ると,はじめて「社会」が見えてくる。ジェンダーの基礎から最新動向まで,軽妙な講義調で解き明かす,著者待望の書。
第2章 「女」「男」とは誰のことか──性分化とインターセックス
第3章 性別という壁を乗り越える人々──トランスジェンダー
第4章 ジェンダーは性と愛をも枠づける──同性愛と異性愛
第5章 「男なんだから,男らしくすべき」は論理じゃない──性差と性役割
第6章 科学や数学は女には向いていない?──生物学的性差
第7章 ジェンダーの彼方の国はどこにある──メディアと教育
第8章 男が少女マンガを読むのは恥ずかしい?──恋愛と性行動
第9章 〈被害者〉の視点と〈加害者〉の視点──性暴力(1)
第10章 「わいせつ」と「レイプ」は同じ罪なのか──性暴力(2)
第11章 「女性差別は終わった」という残念な妄想──性別職務分離と統計的差別
第12章 ワーク・ライフ・バランスと阻むものは何か──性別役割分業,ホモソーシャル,マタニティ・ハラスメント
第13章 女は子どもを産んで一人前?──母性愛神話・リプロダクティブ・ヘルス&ライツ・生殖テクノロジー
Keywords
- トランスジェンダー
- セクシュアリティ
- 性差別
- 性暴力
- 性別
- 2017年04月発売
- A5判並製カバー付 / 238ページ
- 定価 1,980円(本体 1,800円)
- ISBN 978-4-641-15039-3
問いからはじめる家族社会学 多様化する家族の包摂に向けて 改訂版
多くの人にとって身近な存在である「家族」について,
歴史や統計データをひもといて,相対的に問い直してみたい方へ。
- 本書の特長
- 目次
ジェンダーや国際比較の視点から身近な存在である家族をとらえなおす家族社会学の好評入門テキスト。初版刊行後の7年で家族をめぐる状況は変わったのか,制度や統計データに関する記述を更新し,新型コロナ禍で生じた新たな課題なども盛り込んだ最新版。
第2章 「近代家族」の成立
第3章 家族・貧困・福祉
第4章 結婚
第5章 就業と家族
第6章 妊娠・出産・子育て
第7章 親─成人子関係のゆくえ
第8章 個人・家族・親密性のゆくえ
Keywords
- 家族
- 結婚
- 貧困
- 少子化
- ワークライフバランス
- 2022年03月発売
- A5判並製カバー付 / 248ページ
- 定価 1,980円(本体 1,800円)
- ISBN 978-4-641-15093-5
持続するフェミニズムのために グローバリゼーションと「第二の近代」を生き抜く理論へ
フェミニズムに興味があり,歴史や国際比較を通して世界のフェミニズムが現在どのような状況にあり,
これから何ができるのかを,客観的に知りたい方へ。
- 本書の特長
- 目次
社会理論としてのフェミニズムは,今まで何を成し遂げ,何が課題として残っているのか。グローバリゼーションと「第二の近代」という大きな社会変動に対応する方法とは。フレイザーの「第二波フェミニズム」批判への応答も必読。第一人者が描く次の一歩。
第1章 この50年,何が変わり,何が変わらなかったのか
第2章 フェミニズムを社会変動の中に置く──第二波フェミニズムを生み出したのはどのような社会状況だったのか
第3章 グローバリゼーションは何をもたらしたか
第4章 グローバリゼーションと第二波フェミニズム
第5章 フェミニズム・ケア・福祉国家
第6章 追われる国の政治的分断とフェミニズム
第7章 これからのフェミニズムの方向を考える
Keywords
- 第二波フェミニズム
- グローバリゼーション
- 第二の近代
- インターセクショナリティ
- ナンシー・フレイザー
- 2022年10月11日発売
- A5判並製カバー付 / 226ページ
- 定価 2,860円(本体 2,600円)
- ISBN 978-4-641-17478-8
ファッションで社会学する
ファッションに関心があり,社会学的な観点(メディア,身体・アイデンティティ,都市・流行など)
から考えてみたい方へ。
- 本書の特長
- 目次
実生活に身近な「ファッション」について考えることを通して,社会学に入門しようという野心的な入門テキスト。ファッション誌のメディア史から最新の文化事象の分析まで,オーソドクスな社会学的思考にアプローチしていくファッション「で」学ぶ社会学。
パート1 メディア
第1章 女性ファッション誌を読みとく──なにを着るか,いかに生きるか(米澤泉)
第2章 男性ファッション誌を解読する──内容分析からみた男性文化の特徴(辻泉)
第3章 ファッション誌の歴史──近代化と服飾メディアの登場(田中里尚)
方法編 内容分析のすすめかた
パート2 身体・アイデンティティ
第4章 外見と自分らしさ──何のため/誰のために外見を整えるのか(谷本奈穂)
第5章 ジェンダーを“する"──逸れる,盛る,かき乱すファッション(北村文)
第6章 コスプレとサブカルチャー──受容を超え,参加する文化へ(田中東子)
方法編 インタビューのすすめかた
パート3 都市・流行
第7章 ファッションのしくみ──パリモードからファストファッションまで(成実弘至)
第8章 ストリートファッション──都市文化としてのファッション(渡辺明日香)
第9章 ファストファッション──ファッションの「自由」がもたらす功罪(工藤雅人)
方法編 アンケート調査のすすめかた
パート4 グローバリゼーション
第10章 国境を越えるデザイナー──ファッション界における境界と競争(藤田結子)
第11章 ファッションモデルの仕事から──グローバルな界における市場と労働(アシュリー・ミアーズ)
方法編 参与観察のすすめかた
Keywords
- 女子
- 自分らしさ
- ジェンダー・ディスプレイ
- 感情労働
- 2017年07月発売
- 四六判並製カバー付 / 308ページ
- 定価 2,530円(本体 2,300円)
- ISBN 978-4-641-17431-3
21世紀家族へ 家族の戦後体制の見かた・超えかた 第4版
家族について常識と思われていること(専業主婦や「標準家族」,家事労働)に疑問を感じている方へ。
日本の家族の歴史を知りたい方へ。
- 本書の特長
- 目次
初版から四半世紀。日本の家族は変わったのか。「家族の戦後体制」は終わったのか。アジア諸国の家族も視野に入れながら,21世紀初頭の現実をとらえ,今後の展望につなげるために,新たに2章を書き下ろした。ますますパワーアップした家族社会学の基本書。
1 女は昔から主婦だったか
2 家事と主婦の誕生
3 二人っ子革命
4 核家族化の真相
5 家族の戦後体制
6 ウーマンリブと家族解体
7 ニューファミリーの思秋期
8 親はだめになったか
9 双系化と家のゆくえ
10 個人を単位とする社会へ
11 家族の戦後体制は終わったか
12 20世紀システムを超えて
エピローグ 21世紀家族へ
Keywords
- 専業主婦
- 家族の戦後体制
- 家族の個人化
- フェミニズム
- 核家族
- 2019年10月発売
- 四六判並製カバー付 /338ページ
- 定価 2,090円(本体 1,900円)
- ISBN 978-4-641-28146-2
家族イデオロギー リーディングス アジアの家族と親密圏 第1巻
アジアの家族に関心があり,家族と儒教,ヒンドゥー教,家父長制,イデオロギー,
伝統と近代化との関係を,歴史と国際比較により勉強したい方へ。
- 本書の特長
- 目次
文明以前,家族は多様だった。《家父長制》は国家によって必要とされ,法律や制度,宗教,イデオロギーによって強化された。近代国民国家は,中間集団を解体して新たな「伝統」を創造した。現代家族は,国家支配から解放されて再び多様化したのか。
【第Ⅰ部 家族イデオロギー──伝統・国家・個人】
◇Ⅰ-1 伝統的家族 1. 初期インドにおけるバラモン的家父長制を概念化する/2. 服忌令から見た近世の親族関係/3. ベトナムの伝統的家族と儒教の影響 ◇Ⅰ-2 国家と伝統の創造 4. 民法出デテ忠孝亡ブ/5. 家名(ナームサクン)と姓(セー)の比較/6. 国家イブイズム ◇Ⅰ-3 民主化・核家族・個人化 7. 日本社会の家族的構成/8. 血縁集団から市民化へ/9. 「核家族」をめぐる言説の競合
【第Ⅱ部 家父長制と父系制──家とは何か】
◇Ⅱ-1 系譜制の源流 10. 種子と大地/11. 『風土記』の“女”を読む,『魏志』倭人伝の“女”を読む/12. 日本古代社会の婚姻形態と血縁構造/13. 明清期における異姓継承/14. ベトナム南部における伝統的家族の変容 ◇Ⅱ-2 父系化の展開 15. 先祖祭祀と女性/16. 近世東北農村における「家」の確立/17. わが国近世の家族における家父長的支配/18. 烈女の誕生/19. 「家名(ナームサクン)」の起源と君主としてのラーマ6世の役割 ◇Ⅱ-3 系譜制の現在 20. 家族の変化と先祖祭祀/21. 家族とは誰のことか
Keywords
- 伝統
- 文明化
- 家父長制
- イデオロギー
- 近代国民国家
- 2022年03月発売
- A5判上製カバー付 /456ページ
- 定価 6,930円(本体 6,300円)
- ISBN 978-4-641-17468-9
結婚とケア リーディングス アジアの家族と親密圏 第2巻
アジアの結婚とケアに関心がある方へ。近代化と伝統の中で,
変わらず子育ても介護も期待される,現代家族の窮屈さの理由を知りたい方へ。
- 本書の特長
- 目次
かつて大きな親族ネットワークの中に家族があり,結婚があり,ケアがあった。市場経済化が進む中,そのネットワークの力は弱くなった。にもかかわらず家族役割への期待は維持され,むしろ純化している。そこに現代家族の窮屈さが潜んでいるのではないだろうか。
【第Ⅰ部 結婚──愛と戦略】
◇Ⅰ-1 西欧との出会い 1. 私の心はあなただけのために/2. 日本の離婚/3. 近代の結婚式はこうしてできた ◇Ⅰ-2 伝統の再解釈 4. 怒り,ためらい,哀れみ/5. 婚姻の開始と成立 ◇Ⅰ-3 変わりゆく結婚・持続する伝統 6. 婚姻給付の移り変わりと姻戚間の力の均衡/7. 中国における配偶者選択の基準/8. ベトナム紅河デルタにおける結婚後の夫方居住とその規定要因/9. 地域横断結婚/10. 東アジアと東南アジアの国際結婚/11. あこがれの結婚式
【第Ⅱ部 ケア──子育てと介護】
◇Ⅱ-1 歴史の中のケア 12. 江戸の捨て子たち/13. 日本近世の高齢者介護と家族 ◇Ⅱ-2 子育ての多様な担い手 14. 韓国における核家族の母親の育児とプマシ育児/15. 「タガサロ」または「マナナロ」症候群/16. 両親から離れて育つ/17. 中国における幼児期の発達に関する家族政策1980─2008 ◇Ⅱ-3 介護する人/される人 18. 他者の負担になること/19. 息子家族による老親ケア/20. 介護する意識とされる意識/21. データが示す男性介護者/22. 大事なのに顧みられない人たち
Keywords
- 恋愛結婚イデオロギー
- 親族ネットワーク
- 家族役割
- 子育て
- 介護
- 2022年03月発売
- A5判上製カバー付 /504ページ
- 定価 6,930円(本体 6,300円)
- ISBN 978-4-641-17467-2
セクシュアリティとジェンダー リーディングス アジアの家族と親密圏 第3巻
セクシュアリティとジェンダーのあり方を通して,アジアの2つの社会の区別を知り,
近代的性役割やアジアのフェミニズムについて勉強したい方へ。
- 本書の特長
- 目次
アジアのセクシュアリティとジェンダーのあり方を鍵として,東アジアと南アジアを中心とする父系的社会と,東南アジアから日本・韓国までの双系的社会という2つの社会を区別し,それに文明化と近代化が重なって生み出された,アジアの重層的多様性を描き出す。
【第Ⅰ部 セクシュアリティ──2つのアジアと1つの近代】
◇Ⅰ-1 2つのアジア 1. カーマスートラを解読する/2. 朝鮮後期における妾と家族秩序/3. タイの性愛文化におけるヨバイの伝統/4. 百歳女性のライフヒストリー ◇Ⅰ-2 性と愛の近代 5. 性と愛をめぐる論争/6.植民地朝鮮における新女性,セクシュアリティ,恋愛/7. 「爆弾」としての婚外性交渉 ◇Ⅰ-3 セクシュアリティの現在 8. レイプ,懲罰,国家/9. 男性ピンナップ,GRO,マッチョ・ダンサー/10. 北京におけるゲイ・コミュニティの実態調査
【第Ⅱ部 ジェンダー──葛藤と実践】
◇Ⅱ-1 伝統の重層性 11. 仮面と素顔/12. 「男性の概念」とは何か/13. 女性・神学・暴力/14. 江戸時代は女性にとって暗黒の時代か ◇Ⅱ-2 近代的性役割の成立と変容 15. 良妻賢母思想の成立/16. アメリカ植民地教育はフィリピン女性の地位をどう変えたか/17. 男性性を作り直す/18. 最後の伝統的な姑 ◇Ⅱ-3 アジアのフェミニズム 19. 女にとって産むこと産まぬこと/20. 韓国家族法における男女平等 対「伝統」/21. 語られない秘密/22. 「被害者化」を超えて
Keywords
- 父系的社会
- 双系的社会
- アジアの重層的多様性
- 文明化
- 近代化
- 2022年03月発売
- A5判上製カバー付 /478ページ
- 定価 6,930円(本体 6,300円)
- ISBN 978-4-641-17469-6