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1992年10月発売
四六判 ,
276ページ
定価 1,980円(本体 1,800円)
ISBN 4-641-07560-3
在庫なし
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著者の長年の教員生活の中で育ててきた元学生たちがさまざまな家族を営んでいる。彼らの行動と意見をリアルに描きながら,レンタル家族さえ出現してきている家族の現在を明らかにしつつ,既存の家族論に果敢に挑戦。
血縁による家族が,多くの人々に負担であり,ときには誰かの犠牲によってしか成立しえないのであれば,そして,家族に近い「共同」の実感が,一時的にでも,レンタル家族で得られればそれはそれでいい。実際,家族のメンバー全員が,意識的に演技を続けてかろうじて成立する「家族する」家族とどれだけのへだたりがあるというのか……。
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《主な目次》 プロローグ――モデルなき時代の家族 1 父親不在の光景――排除か逃亡か 2 「家族する」家族――家族の逆説 3 父親不在の周辺――不在か変質か 4 密着する母と子――母・子+男の構造 5 再婚――幸福の決断 6 シングルも家族――やむをえない選択!? 7 女の領分・男の領分――役割の固定化・流動化 8 家族崩壊の後に――「逸脱的家族」の可能性
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