働き者たち泣き笑顔 | 有斐閣
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働き者たち泣き笑顔

働き者たち泣き笑顔 -- 現代日本の労働・教育・経済社会システム

熊沢 誠/著


1993年07月発売
四六判 , 214ページ
定価 1,980円(本体 1,800円)
ISBN 4-641-06668-X


人的資源マネジメント

在庫なし

日本人の〈働きすぎ〉が国の内・外で批判の的になってから久しいが,なかなか改善の兆しが見えないのはなぜなのか――本書は現代日本の労働・教育・経済社会システムについて説得力に富んだ鋭い切り口で全体像に迫る。此界の第一人者が口語体で歯切れよく論じた待望の書。
このように考えると,「働きすぎ」ということも,現代日本企業の「働かせる」論理と,日本型従業員のそれへの適応としての「働いちゃう」心理との相互作用によって現れたものということができましょう。日本のサラリーマンが仕事にとりくむ姿勢は強制と自発のはざまにあります。私はこれをよく「半ば強制,半ば自発」の,あるいは「強制された自発性」にもとづくモラールと表現します。(本文より)
目次
《主な目次》
1 会社人間の気力と憂鬱――働きすぎを考える
  幕間のエッセイ1:日本的経営の光と陰
2 日本的経営の働かせ方――生産と労務のソフトウエア
  幕間のエッセイ2:ビルやジョーたちの日本的経営
3 戦後民主主義教育の検証――教室から職場へ
  幕間のエッセイ3:企業社会の平等と差別
4 よりヒューマンな経済社会システム――体制の選択・序説
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