六法編集部から……
前号で予告した『ポケット六法』の衣替え。HPや店頭広告にて公開中です。ぜひご注目ください。外見だけでなく中身も変わります。110年ぶりの刑法(性犯罪厳罰化)改正、約120年ぶりの民法(債権関係)改正など重要改正を反映。民法には改正前後で変わる条数の対照表を掲載。新民法のほか、現行民法も併せて収録。現行条文が必要な方にも対応しました。創業140年目、最高のポケ六を目指して今月末に刊行します。 (F)
雑誌編集部から……
民法(債権法)改正が成立しました。ジュリストでは10月号で「債権法改正の要点」を特集します。改正の経緯と概要、実務的な対応が求められる点について検討を加えます。法学教室では10月号から3号にわたって「新法解説」欄で取り上げます。さらに、来春刊行を目指し、民法判例百選を改訂します。「民法改正特需がくるね」と言われることもありますが、まずは既存の人数で実現するために頭を痛めているのが現状です。 (K)
法律編集部から……
5月、民法改正が成立しました。春に完結した大村敦志著『新基本民法1〜8』に続き、潮見佳男著『民法(全)』、山野目章夫著『民法 総則・物権(第6版)』等新法に対応した書籍が発売となっています。秋には、中田裕康著『契約法』と大村敦志・道垣内弘人編『解説 民法(債権法)改正のポイント』が刊行となります。こちらは数ある解説書のなかでも特に信頼性の高い1冊といえましょう。定番教科書の改訂も進めて参ります。 (F2)
経済・人文編集部から……
気鋭の社会科学者が、日本社会を12のキーワードから解きほぐし、社会を見るための視座を提供する『大人のための社会科――未来を語るために』が刊行されます。将来を語り合うための共通の礎となる「大人になるための教科書」です。人生のできごとを通して、社会とのかかわりへの理解を深められる新発想の入門書『社会学入門――社会とのかかわり方』(ストゥディア)も刊行されます。ぜひ、手に取ってみてください。 (S)
編集後記
本号では黒崎卓先生の連載「途上国の経済発展――インドから考える」が終了します。連載中に高額紙幣を廃貨にする政策が決まるなど、経済状況もめまぐるしく変容するインドの現状を、いきいきとした筆致でご執筆いただきました。
8月1日は小社の創業記念日です。今年は創業140周年の節目の年になり、各書店の方々にご協力いただいて、「著者が薦める有斐閣の本」等を揃えた140周年フェアも行っています。小社ウェブサイトでも社史を年表にして公開中です。なお「経済・人文編集部から」で挙がっている『大人のための社会科』、本号で前田達明先生に書評をご執筆いただいた『新注釈民法(15)債権(8)』、『注釈日本国憲法』はいずれも140周年記念出版です。
さらに前号・本号では、大村敦志先生・杉原高嶺先生に、創業140周年によせてコラムをご執筆いただきました。短くはない歴史の中にいることに、気を引き締めつつ今後も仕事に取り組んで参ります。 (K2)