六法編集部から……
いよいよ『六法全書 平成29年版』が3月に刊行となります。昨年末に成立した教育機会確保法、休眠預金活用法など11件の新法令が加わり、消費者契約法、割賦販売法などの重要改正もカバーしました。さらに『国際条約集 2017年版』も3月刊行。前年版で一新された装幀デザインも2シーズン目。気候変動の新たな枠組みとなるパリ協定などを収録に加えております。新たな2冊にどうぞご注目下さい。 (F)
雑誌編集部から……
ジュリスト、法学教室とも、多くの連載が3月号で終了し、4月号から新たな連載を開始します。ジュリスト新連載では不動産実務の旬の論点を、法学教室新連載では行政法と刑事訴訟法の講学上の論点を皆様とともにじっくり考えてまいります。お問い合わせの多い、『平成28年度重要判例解説』の作業も佳境を迎えています。皆様のご期待にお応えできるよう、新たな年度も雑誌部一同努力してまいります。 (K)
法律編集部から……
初めまして。このたび新設された「注釈書編集部」です。1月に『注釈日本国憲法⑵』、2月に『新注釈民法⒂』を刊行し、それぞれ新シリーズとしてスタートしました。前者は自由権を中心とする人権規定(10条〜24条)を、後者は事務管理・不当利得および一般不法行為(709条〜711条)を扱っており、いずれも刊行が長い間待たれていた待望の新刊です。年内にも引き続き多くの巻の刊行を予定しております。どうぞご期待下さい。 (K2)
経済・人文編集部から……
新学期に向けて、3冊のストゥディアが新たに出されます。NPOの社会的役割とマネジメントを学ぶ『はじめてのNPO論』、政治理論を親しみやすく解説した『ここから始める政治理論』、そして『はじめてのジェンダー論』も刊行されます。いっそうラインナップが充実です。『教育をよみとく』『社会学の力』『セオリー&プラクティス経済政策』『グローバル・マーケティング戦略』など、意欲的な概説書も続々と刊行です。 (S)
編集後記
卒業・入学・就職などの節目が多い春は、別れと出会いの季節です。本号では2つの連載が終了します。加藤新太郎先生の、巻頭のことば「リーガル・リテラシーの諸相」では、法曹実務家はもちろん、多くの人に共有されうる、論理的に真実にたどりつく思考過程のポイントが示されました。またリレー連載「お墓事情と墓地法制」では、フランス・イタリア・オーストリア・ドイツ・日本と、各国の葬送の事情に応じた墓地法制について、5人の先生方から語られました。バックナンバーはウェブ版からご覧いただけます。
また、本号からはじまる、安部悦生先生の連載「“BREXIT”――イギリスのEU「離脱」の歴史的深層」ではイギリスの現況について経営史の視点からレポートされます。すでに粛々と「離脱」の手続は進んでいますが、「円満な離婚ではないが、親密な恋愛関係というわけでもなかった」という欧州委員会ユンケル委員長の発言が思い出されました。 (K3)