六法編集部から……
9月から11月にかけて、平成29年版の『ポケット六法』『判例六法』『判例六法Professional』を、本年の通常国会で成立した民法や刑事訴訟法等の改正に対応した最新の内容で刊行します。また、前年版では『判例六法』の文字を全法令で同じ大きさにしましたが、本年版では憲法・民法・刑法・会社法の文字を前々年版と同じ大きさに戻します。使いやすくて読みやすい六法になるように、毎年、改善を図ってまいります。(Y)
雑誌編集部から……
有斐閣法律講演会を11月27日(日)、中央大学駿河台記念館で開催いたします(チケット発売:10月5日〔水〕)。講演者は蟻川恒正先生、講演テーマは「ライブ・起案講義憲法」です。法学教室好評連載が紙上を飛びだし再現されます。ジュリスト12月号は記念すべき1500号。ただ今、特集「これからの法律実務」に掲載する複数の対談(鼎談)収録を進めているところです。明日の法律実務を占う記念特集にご期待下さい。(K)
法律編集部から……
読書の秋に向けて、待望の単著を次々に刊行いたします。新刊としては、好評だった前著をリニューアルした大村敦志先生の新基本民法3担保編、総論に続いて刊行が待たれていた井田良先生の講義刑法学・各論、さらに金融実務のバイブルになることが期待される黒沼悦郎先生の金融商品取引法があります。また、落合誠一先生の会社法要説や荒木尚志先生の労働法、伊藤眞先生の民事訴訟法等が、この秋に改訂予定です。ご期待ください。(Y2)
経済・人文編集部から……
4月から障害者に対する「合理的配慮」を求める法律が施行されました。この新しい概念の意義と課題を、法学・社会学・ジェンダー研究の気鋭の研究者が追究する『合理的配慮』が好評です。「思いやり」の社会を超えて、いかに社会の仕組みとして機能させ、定着させていくかを探ります。秋刊行の『マクロ実践ソーシャルワークの新パラダイム』では、当事者と共に福祉援助実践を制度・政策へとつなげていく方法を追究します。(M)
編集後記
本号にはスリリングな内容の鼎談と対談を掲載しています。いずれも書籍の刊行を契機として、著編者の先生に加えて専攻分野の異なる先生にもご参加いただきました。書籍の内容が掘り下げられるとともに、かなり踏み込んだ議論が展開されています。
鼎談のタイトルは「法学教育・法学の方法・法学部――『法学入門』(有斐閣ストゥディア)をもとに考える(上)」。法学教育の意義、法学部の役割、法学の方法論、「狭義の法学」と「広義の法学」などについて、白熱した討議が行われました。引き続いて次号に(下)を掲載します。
一方、対談のタイトルは「自著を語らせる――地方財政学者がみる『空き家対策の実務』の世界」です。多くの学問分野に関係する公共政策である空き家対策。法律学と経済学の垣根を超えた対話から、空家法と地方分権推進、空家法の実施にあたっての課題、空き家対策と地域づくりとの関係など、重要な論点が次々と提示されました。(M2)