六法編集部から……
28年版から新しくなった『判例六法』の装幀は、たいへんご好評いただいておりますが、今月発売の『国際条約集』も装幀が一新されます。本書の内容から、広い世界をモチーフとし、毎年のテーマ(何を象徴しているか、皆さんも考えてみて下さい!)が模様に込められた興味深いデザインとなっております。ぜひ、ご注目下さい。また、今月は『六法全書』が発売されます。購入者限定電子版無料閲覧サービスも併せてご利用下さい。 (O)
雑誌編集部から……
毎年、この時期はジュリスト臨時増刊『重要判例解説』刊行作業のラストスパート。27年度版は、延べ118件の判例を取り上げる予定です。法学教室別冊付録『判例セレクト2015』とともに、ご活用ください。
そのほかにも、『社会保障判例百選 第5版』、水野紀子編著『相続法の立法的課題』、飯田高『法と社会科学をつなぐ』、田頭章一『講義 破産法・民事再生法』、酒井太郎『会社法を学ぶ』と、良書が目白押しです。 (G)
法律編集部から……
新学期を前に、『法律学小辞典 第5版』が刊行になります。日本社会の加速的変化に伴う法改正に対応すべく、大幅な改訂を施しました。審議の行方が注目される民法(債権法)改正や刑事訴訟法改正にも応接しています。ウェブ上で法律用語検索が可能になった昨今ですが、正確さと信頼が本辞典の強みです。ぜひご活用ください。
これ以外にも、注目の新刊や定番テキストの改訂版が続々と刊行になります。どうぞご期待ください。 (T)
経済・人文編集部から……
東日本大震災から早5年。学術研究領域でも、あの危機に対して様々な回答がなされています。非常時にいかに対応すべきかについて、法学と経済学から明らかにする『非常時対応の社会科学』が刊行されます。さらに今の最重要課題といえる少子化問題・教育格差問題に経済学から切り込み、政策提言を試みる『少子化は止められるか?』『学力・心理・家庭環境の経済分析』が出ます。今年も社会の課題に答える書籍も出してまいります。 (S)
編集後記
田中明彦先生の連載「世界システムと日本」(巻頭のことば)が最終回を迎えました。
本連載では、現在の世界システムについて、希望をもてる側面と解決困難な側面の双方に目配りしながら長期的な展望に基づいて解説。そのうえで、日本にとって望ましい政策のあり方が検討されました。国家の役割、グローバルな脅威への対応など、今後の日本の進路にとって重要なテーマについて、数多くの示唆を与える内容でした。
また、本号は座談会「政治学をどう教えるか――『政治学の第一歩』をもとに考える(上)」を掲載しています。初学者向けの入門教科書『政治学の第一歩』(有斐閣ストゥディア)を題材として、これからの政治学教育について議論が展開されます。座談会には、3人の著者の先生に加えて伊藤武先生にもご参加いただきました。次号に(下)が続きます。 (M)