六法編集部から……
安保問題に振り回され、その他の法案の影が薄くなってしまった感のある今国会ですが、多くの重要な法律が成立しています。異例の延長となった国会と併走する形で秋からの各種六法発売に向け、ギリギリまで最新の改正を折り込む作業を進めています。今年は六法編集部にとってひときわ長い夏(秋?)となりそうです。また今年から判例六法の装丁が新しくなります。毎回「色使い」が話題となりますが、こちらもご注目ください。 (T)
雑誌編集部から……
コーポレートガバナンス・コードが6月1日に施行されました。ジュリスト9月号では、そのものずばり「コーポレートガバナンス・コード」を特集します。コード策定の議論に携わったメンバーの方々に正確な理解と今後求められる対応についてコメントいただきます。法学教室10月号特集は「コーポレートガバナンス・コード施行下の『株主総会』」です。「株主提案権」「取締役の説明義務」といった学習上の論点を取り上げます。 (K)
法律編集部から……
秋からの新学期に向け教科書を続々発売致します。初学者から読めるシリーズ、ストゥディアに、北村喜宣『環境法』、駒田泰土ほか『知的財産法Ⅱ――著作権法』。笹田栄司ほか『トピックからはじめる統治制度』は、憲法の統治を親しみやすく解説しました。川出敏裕『少年法』は、実務家にとっても待望の基本書です。子どもに着目したものでも、違うテイストの大村敦志ほか『子ども法』も刊行します。お楽しみに。 (F)
経済・人文編集部から……
新シリーズのストゥディアは、カラフルなカバーも好評です。分野ごとに色分けしていますが、この度、新たに青色のカバーが加わります。政治学系の『政治学の第一歩』です。さらに、今秋には『ゼロからはじめる心理学・入門』『基礎から学ぶ認知心理学』『計量経済学の第一歩』『私たちと公共経済』『財政のエッセンス』『はじめて学ぶ国際金融論』など続々と刊行される予定です。シリーズとして充実のラインナップ。ご期待ください。 (S)
編集後記
本号より藤田宙靖先生と田中洋先生の連載がスタートします。
藤田宙靖先生の連載タイトルは「残照の中に」。その第1回は、黄金伝説の島、金華山の訪問記です。海峡を泳いで渡る鹿や砂金の採れる砂浜など、印象的なシーンを随所に織り込みつつ、大震災後の地域復興について、現地の様子や住民の言葉なども踏まえ論じています。
一方、田中洋先生の連載「ブランド戦略論の原理」は、関連書籍の出版が相次ぎ、学問的にも実務においても熱い注目を浴びるブランドがテーマです。その第1回では、ブランドがマーケティングにおいて果たしている機能について論じています。
先月始まった北田暁大先生・岸政彦先生の連載「社会学はどこからきて、どこへ行くのか?」が、ウェブ版で人気です。1週間で約5,000人が閲覧し、ツイッター経由のアクセスが50%、モバイル端末での閲覧が60%とかなり高め。学生・大学院生にも読まれているようです。 (M)