六法編集部から……
平成27年版の六法をすべて刊行し、ホッとしたのも束の間、今は判例六法の追録を作成しています。最近知り合った方が、元気よく「学生時代、判例六法使ってました!」と報告してくださったので追録の話をしてみたら、「…そんなのあったんですか?」とのこと。うん、そんなもんですよね。判例六法の追録は、本体に挟み込んだ「読者カード」を郵送しお申し込みください。ほかのチラシ類と一緒に捨てないようお気を付けて。 (O)
雑誌編集部から……
戦後70年の憲法記念日に合わせ、論究ジュリスト春号では「憲法の現況」、法学教室5月号では「憲法70年を考える」という特集を組みました。70年の状況を振り返りつつ、今後の憲法のあり方を考察しています。
法学教室は、4月号から行政法・民法・会社法・経済法・法哲学の新連載がスタート。また、読者モニターの募集を始めました。ぜひご応募いただき、法学教室の記事について、皆様の生の声を聞かせてください。 (G)
法律編集部から……
昨年の会社法改正は記憶に新しいところですが、実務家の支持も絶大な江頭憲治郎『株式会社法〔第6版〕』は、本年2月公布の会社法施行規則にいち早く対応しました。山下友信『商事法の研究』は、会社法はじめ商事法領域の基礎的研究の論文集で、今後の商事法のあり方を考察するうえでも必須の一書です。野村=奥山編著『平成26年改正会社法〔規則対応補訂版〕』はまもなく発売です。他にも新刊や既刊書の改訂で、充実のラインナップとなりました。 (Z)
経済・人文編集部から……
この春には、社会学関連のラインナップをさらに充実してまいります。まずは平明に解説された入門書『問いからはじめる家族社会学』(ストゥディア)と『「働くこと」を社会学する 産業・労働社会学』(アルマ)が刊行されました。また本格的な概説書として、新領域を切り開く『国際社会学』『社会を数理で読み解く』が出ています。さらには『社会意識からみた日本』など日本社会を問い直す書籍も刊行します。ぜひ、ご一読ください。 (S)
編集後記
本号より田中明彦先生の「世界システムと日本」が始まります。第1回では、国際協力機構の理事長として国際協力の現場に関わったご経験から、「インド・パシフィックの時代」について論じられています。
また、中谷和弘先生の「ドルチェ国際法」が本号で終了します。本連載では、世界各国の驚くべきエピソードが次々にピックアップされました。そのエピソードの背景や影響も含めた、広い視野でのご解説が出色で、国際法を学ぶことの素晴らしさが伝わってきました。
丹野義彦先生の連載「イタリア アカデミック・ツアー 大学をめぐる散策」も最終回を迎えました。イタリアの9都市を巡るうち、各都市のアカデミックな魅力とともに、古代から近現代に至る波瀾万丈の人生ドラマが浮かび上がりました。登場人物は、学者、芸術家からメディチ家、ナポレオン、森鷗外まで。実に壮大な「ツアー」でした。 (M)