六法編集部から……
先月末に刊行した判例六法に引き続き、今月末には判例六法Professionalの平成27年版も刊行いたします。会社法、行政不服審査法、独占禁止法等の重要改正に対応し、実務や学習に役立つ最新判例の要約を収録しました。また、改正条が一目で分かるように、前年版から改正があった条文には条名に傍線を付す工夫をしました。
さらに、読者の皆様の声にお応えし、同書のiPad用アプリも発売する予定です。どうぞご期待ください。 (F)
雑誌編集部から……
年の瀬に向けて、ジュリストは「金融商品取引法改正」「企業活動をめぐる訴訟と弁護実務」、法学教室は「条文の組み合わせから考える民事訴訟法」「条文からスタート刑事訴訟法」といった特集を組んでまいります。また、年明けからの民法判例百選ⅠⅡⅢの連続刊行を予定しており、慌ただしさとともに緊張感も増してきました。とはいえ、雑誌不況の中で刊行を続けられる幸せをかみしめ、部員一丸となってさらなる飛躍を目指してまいります。 (K)
法律編集部から……
今秋刊行の伊藤眞『破産法・民事再生法(第3版)』の前身『破産法』の初版は1988年です。高橋宏志『重点講義民事訴訟法(下)(第2版補訂版)』は初版が2004年、『重点講義民事訴訟法』(現在は『同(上)』)は1997年に初めて世に出ました。長年にわたって改版を重ねる書籍との出会いは、編集者冥利につきます。11月のこの時期、新年度向け教科書の編集作業が本格化しています。新刊書や定評書籍の新版化、ご期待ください。(Z)
経済・人文編集部から……
昨年末に刊行をスタートし、好評をいただいている新シリーズ・ストゥディア。今年はじめての刊行となる『都市・地域経済学への招待状』が出ました。都市や地域にかかわる問題を経済学の視点から解き明かす入門テキストです。続いて、豊富な実例に基づきいきいきと解説される『はじめての流通』が刊行。『問いからはじめる発達心理学』も刊行されます。来春に向けて、さらにラインナップをそろえてまいります。ご期待ください。 (S)
編集後記
本号で4つの連載が終了します。
まずは、手塚和彰先生の「ドイツ・ケルンから考えた日本」。国際交流基金ケルン日本文化会館長を務めた経験をもとに、政治経済から大学教育まで、ドイツひいては日本を眺める視座を与えてくれました。
次に、真渕勝先生の「公共政策を考える」。公共政策を考えるうえで重要な論点を次々に掘り下げ、本質的な問題提起がなされました。官僚のOJT、リスク管理など、きわめて実践的なトピックも含まれます。
さらに、中村達也先生の「経済学へのタイムトリップ」。労働時間、人口、雇用、格差など、経済学の格闘する問題の広がりや、学問の進歩について、広い視野で問い掛ける、スケールの大きな連載でした。
そして、大平英樹先生の「脳の中の不思議の島」。脳の島という部位が関わる、多彩な精神機能を、毎回鮮やかなお手並みで示しました。優雅なご趣味のトピックを交えた解説も印象的でした。 (M)