有斐閣ストゥディア
2013年12月より,新しいテキストシリーズ「有斐閣ストゥディア」の刊行を開始しました。第1弾は,『労働法』『ミクロ経済学の第一歩』『マクロ経済学の第一歩』『金融のエッセンス』『アントレプレナーシップ入門』『はじめてのマーケティング』の6点。2014年4月には『民事訴訟法』が刊行されました。『書斎の窓』次号(2014年7月号)では著者の先生に各書籍についてご紹介いただく予定です。本号では,編集部より,有斐閣ストゥディアの概要を紹介します。
シリーズ名と3つのポイント
シリーズ名である「ストゥディア」(studia)とは、ラテン語で熱意、情熱、学問、勉学を意味します。高等教育で扱われる課題や問いへの「答え」はひとつではなく、さらにそうした問いや課題は与えられるものではなく、自分から探し出すもの。現代の学生が、じっくり思考を深めていくために、まず手に取っていただきたい、そうした思いを込めたシリーズ名です。
有斐閣ストゥディアには、3つのポイントがあります。
・ポイント1「考える力を養おう」
・ポイント2「自分から学びを深めよう」
・ポイント3「なおかつコンパクト!」
順番に、これらのポイントを紹介していきます。
▼ポイント1「考える力を養おう」
ポイントの1つ目は、その学問で身につけてほしいことは何か、その学問と高校までの知識とがどう結びつくのか、社会に進むうえで求められる学問的素養とは何か、を念頭に置き、「概念や知識の理解」「制度の基本的理解」「方法論の理解」「複数の考え方の理解」などを通じて、その学問において身につけるべき「考える力」を養う、ことです。そのために、書籍ごとに、理解が進む図やグラフ(図1)、別な視点を提示するコラム(図2)などの仕掛けを取り入れています。
▼ポイント2「自分から学びを深めよう」
ポイントの2つ目は、その学問の社会的な意味は何か、面白さや楽しさはどこにあるか、を念頭に置き、「学問的意義の提示」「事例の提示」「社会的事象への適用」などを通じて、主体的に学ぶ姿勢を培う、ことです。そのために、事例から考えてみる(CASE:図3)、復習しながら考える(EXERCISE:図4)、参考文献から理解を深める(Bookguide:図5)などのツールを、各書に適した形で使用し、理解を助けます。
▼ポイント3
「なおかつコンパクト!」
ポイントの3つ目は、各科目の基本的な知見を盛り込みながら、ページ数も値段も手に取りやすくすることです。第1弾の6冊は、A5判232〜274頁、本体価格1800〜2000円+税です。
その他の工夫・特徴
3つのポイントの他に、各書籍にさまざまな工夫や特徴を凝らしています。それらの一部を紹介します。
・2色刷も! 一部の書籍では、2色刷を用いて、誌面を効果的に見せています。第1弾の中では、『ミクロ経済学の第一歩』『マクロ経済学の第一歩』が2色刷です。
・ウェブサポートも! 授業や学習の助けになるように、書籍に紙幅の関係で掲載できない文章、書籍を読み進むうえで参考になる資料、先生が授業を進められるうえで活用していただけるデータなどを、ウェブ上に掲載しています。第1弾の中では、『ミクロ経済学の第一歩』『マクロ経済学の第一歩』『金融のエッセンス』『アントレプレナーシップ入門』について、ウェブサポートを行っています。
https://www.yuhikaku.co.jp/static/studia_ws/index.html
充実のラインナップ
有斐閣ストゥディアでは、「法律」「政治」「経済」「経営・商学」「社会」「社会福祉」「心理」「教育」「教養」の9つのカテゴリーについて、現代の高等教育において開講されている多様な科目に対応したラインナップを形成していきます(100点以上を予定)。装丁もカテゴリーごとに九種類のカラーを使い分け、カラフルに。
ぜひ1度、手に取って、ご覧ください。
金融のエッセンス 川西諭・山崎福寿 著 |
労働法 小畑史子・緒方桂子・竹内(奥野)寿 著 |
アントレプレナーシップ入門 忽那憲治・長谷川博和・高橋徳行・五十嵐伸吾・山田仁一郎 著 |
ミクロ経済学の第一歩 |
はじめてのマーケティング 久保田進彦・澁谷覚・須永努 著 |
マクロ経済学の第一歩 柴田章久・宇南山卓 著 |
民事訴訟法 | 安西明子・安達栄司・村上正子・畑宏樹 著 |