財産法学の現在と未来財産法学の到達点を示し,将来を見通す。
潮見佳男先生追悼論文集(財産法)刊行委員会/編
2024年09月発売A5判上製カバー付 , 970ページ 定価 11,000円(本体 10,000円) ISBN 978-4-641-23329-4
民法一般
|
〈総論・総則〉 「民法の抽象性」再論【髙橋 眞】 お雇い外国人フォンタネージの民事紛争──債権法が立ちあがるとき【大村敦志】 韓国における民法典の性格論争【鄭 鐘休】 再読──『民法(債権関係)改正法の概要』【山野目章夫】 国際物品売買条約(CISG)を中心軸とする比較法の手法──Post CISGに向けた新しい機能的比較法としての一試案【山田到史子】 市場競争の中における民法と知的財産法【辰巳直彦】 定型約款と錯誤【武田直大】 無償受益者の利得返還義務【磯村 保】 オプション権の時効の起算点について【金山直樹】 〈物 権〉 財・所有・物的地位──レミィ・リブシャベール「財の法の再法典化」論文とその後【横山美夏】 集合動産・集合債権譲渡担保の法的規律に関する検討課題──要綱案たたき台を参考にして【和田勝行】 〈債権総論〉 履行不能の判断基準と売主の帰責事由──阪大時代の潮見先生と私【田中宏治】 詐害行為取消権の再構成──この権利の目的を再定義する【高須順一】 民法460条3号の削除【道垣内弘人】 債権の準共有と共同債権に関する序論的考察【坂口 甲】 債権者の追加【中田裕康】 「債権に内在的な抗弁」の法的意義について【森田宏樹】 〈契 約〉 コロナ危機と契約法の反応──日独比較の視点を交えて【山本 豊】 契約交渉の破棄による損害賠償責任の成否に関する判断基準──判例の分析を手がかりとして【山本敬三】 契約交渉破棄事例における説明義務違反と意思決定の自由の保護【吉内佑実】 継続的な契約関係の分析視角──流通に関する契約とその解消に即して【吉政知広】 遺贈に関する規定の死因贈与への準用について・総論【沖野眞已】 契約不適合責任における救済手段の経済的合理性【山本顯治】 追完の機会をめぐって【藤田寿夫】 フランス民法における他人物の法的処理【下村信江】 DCFRにおける賃貸人の義務および賃借人の救済システム【橋口祐介】 解雇権濫用法理と民法627条──「民法と労働法」の基礎理論のために【森田 修】 民法改正後における瑕疵ある組合(事実上の組合)の法理【後藤元伸】 デジタル化の進展に伴う金融規制の在り方──リスクベース・アプローチによる規制と顧客情報の利活用のためのルールに着目して【千葉惠美子】 〈法定債権関係〉 対価免責(discharge for value)の法理について──アメリカ法における金銭騙取紛争の扱い【平田健治】 過失責任と無過失責任・使用者責任の経済分析【西内康人】 AIと不法行為責任(序説)【大塚 直】 使用者責任における求償関係【渡邊 力】 幇助による責任【橋本佳幸】 医療における協働関係の責任構造──チーム医療の推進動向を念頭におきつつ【中原太郎】 共同不法行為の責任根拠と「集団的帰責」【米村滋人】 「集団責任」の理論構築に向けて──ドイツ法を素材とした序論的考察【長野史寛】 求償関係における製造物責任【内田 貴】 医療施設・介護施設内における転倒事故の救済をめぐる課題【手嶋 豊】 因果関係の認定に困難を伴う医療訴訟の審理・判断のあり方【塩野隆史】 強制動員問題に関する近時の韓国での議論(肩代わり案)について──不法行為法学(補償法学)の側からの考察【吉田邦彦】 旧優生保護法訴訟における「除斥期間」適用制限論の検討──民法解釈方法論の視点から【吉村良一】 覚書:親権者の民法714条1項に基づく責任,特に同項ただし書前段の監督義務の検討に向けて【益澤 彩】 |