序章 「警察権の限界」論の行方 第1節 本書の問題関心──「警察権の限界」論と「実定法の定め」 第2節 本書の方法と構成 第1章 脱警察化と行政機関に対する警察の役割 序節 はじめに 第1節 ドイツ警察・秩序法の任務配分原理──分析視角 第2節 分析視角に基づく我が国の警察法秩序の検証 第3節 おわりに──断片的規律と解釈構成 補論 私人による警察活動とその統制 序節 はじめに 第1節 Police-Private-Partnershipの諸形態 第2節 インフォーマルな協働 第3節 協働のリスクとその法的統制──協働的警察法 第2章 警察による「個人」の保護─警察公共の原則 序節 はじめに──従来の議論の整理 第1節 警察概念と「民事上の法律関係不干渉の原則」 第2節 警察法2条1項と警察公共の原則 第3節 民事介入の具体例──問題の再設定 第4節 小括 第3章 危険概念の規範構造 序節 はじめに──「警察の比例原則」の「他の一の結果」 第1節 予測・裁量・不確定法概念──用語の整理 第2節 具体的危険とその論証モデル 第3節 抽象的危険と危険防御命令 終章 「警察権の限界」論の再定位─まとめに代えて 序節 警察法理論と実務の対話 第1節 理論と実務のこれまでの歩み 第2節 親密圏内における人身の安全確保 第3節 警察法理論と実務の対話に向けて |