第1編 行政法学の変化と基層 「社会」改革と行政法理論…飯島淳子 法の情報分析と公共政策法学の可能性…岩橋健定 行政法の一般原則…大橋洋一 行政上の主体と実定法…北島周作 続・法治国原理の進化と退化──行政法における違法概念の諸相…仲野武志 「行政に固有な法の体系」としての行政法──アイゼンマンによるローバデール批判,そして小早川理論…橋本博之 第2編 国際化の視点 グローバル化と個人情報保護──立法管轄権を中心として…宇賀克也 行政法関連判例における国際取極めの位置づけ──「国際的な基準」を中心に…斎藤 誠 国際動向と国内法制の不整合について…櫻井敬子 租税手続法の国際的側面…増井良啓 第3編 行政過程と争訟過程 抗告訴訟における実体法の観念──あるいは行政法における実体法の観念,その現況…太田匡彦 実体的真実の解明をうける行政客体の手続上の権利…新山一雄 行政手続および行政訴訟手続における事実の調査・判断・説明…山本隆司 行政過程の正統性と民主主義──参加・責任・利益…興津征雄 台湾の都市更新(再生)条例における都市再生事業計画の許可に関する正当な行政手続と多段階行政手続──大法官第709号解釈(2014年)を中心に論じる…陳 春生 「法適用行為」と「法関係形成力」の視点からのひとつの考察…加藤幸嗣 行政法における法の解釈と適用に関する覚え書き…角松生史 行政裁量論に関する一考察…植村栄治 行政処分の条件と法目的──空間利用に係る許可制度の運用と自然環境への配慮…交告尚史 裁量方針(Policy Statement)について──裁量基準に対する司法審査…常岡孝好 第4編 行政争訟の制度と法理 審査請求における違法性・不当性判断の基準時考察のための一視点──包括的検討に向けた予備的考察…大江裕幸 機関訴訟と自己訴訟──ドイツにおける両概念の関係…門脇雄貴 行訴法4条前段の訴訟(いわゆる形式的当事者訴訟)について──土地収用法における損失補償訴訟の分析…中川丈久 中国における行政裁判所論議──司法権の独立をめぐる論争の一断面として…王 天華 台湾における不服申立前置主義について…張 惠東 韓国行政法に見る‘Paternalism’──行政不服制度を素材にして…兪 珍式 環境行政訴訟における証明責任…桑原勇進 第5編 行政活動の担い手と手段 条例による事務処理の特例と都道府県の是正要求権限…板垣勝彦 流域治水と建築制限──滋賀県流域治水条例を素材にして…山下 淳 公害防止協定と比例原則──摂津市対JR東海事件を素材として…髙木 光 公物における競争法の適用について──フランスにみる公物法の変容とその理論的意義…木村琢麿 契約と行政行為の並存・交錯状況──フランスの場合…田尾亮介 大学の規律維持に関する法的仕組み…徳本広孝 即時強制・仮の行政処分・事実行為の実施──参照領域としての子ども法…横田光平 中国における行政執法の改革の行方について…肖 軍 第6編 隣接分野との触れ合い 環境法上の原因者負担原則に関する一考察…島村 健 憲法学から見た裁量型課徴金制度…宍戸常寿 景品表示法上の課徴金について…中原茂樹 金融行政法におけるファイアウォ―ルの改正と課題──証券会社と銀行の顧客情報の共有…進藤 功 1962年憲法改正とルネ・カピタン──国民主権の発露としての国民投票…高橋信行 主権免責の「民間化」──アメリカ不法行為法の一側面…玉井克哉 議会の財政・金融権限と名誉革命…中里 実 非常事態の法理に関する覚書…長谷部恭男 |
※本書初刷りに下記記載のとおり誤りがありました。訂正してお詫びいたします。 |