現代アメリカ経済史 | 有斐閣
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現代アメリカ経済史

現代アメリカ経済史 -- 「問題大国」の出現

いま、アメリカ経済を見つめる

谷口 明丈 (中央大学教授),須藤 功 (明治大学教授)/編


2017年05月発売
A5判並製カバー付 , 568ページ
定価 4,290円(本体 3,900円)
ISBN 978-4-641-16492-5
American Economic History, 1929-2008: The Emergence of a Troubled Superpower

各国・地域経済
基本書・体系書

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世界大恐慌からリーマン・ショックまでのアメリカ経済の歩みを直面する問題ごとに構成し,解明する。経済と経済政策,金融,企業経営,社会保障といった大枠で括り,歴史的な大きな流れをとらえる。巻末にはデータ集や年表も盛り込んで,資料も充実。
目次
序 章 「問題大国」アメリカの出現=須藤功
第1部  経済と経済政策
 第1章 繰り返される歴史──大恐慌と世界経済危機=萩原伸次郎
 第2章 成長と破綻のジレンマ──景気循環の背景と要因=河内信幸
 第3章 決められない政治──政策形成プロセスの変容と経済政策=藤木剛康
 第4章 葛藤するエネルギー多消費社会──環境エネルギー政策の成立と模索=小林健一
 第5章 自由化と生産調整の狭間で──農業大国の展開=名和洋人
 第6章 貿易自由化への懐疑──関税障壁から非関税障壁へ=小山久美子
 第7章 変化する市場への対応──反トラスト政策の変遷=水野里香
第2部 金融市場と金融政策
 第8章 危機に直面して──連邦準備制度のミッションと統治機構の変容=須藤功
 第9章 金融の肥大化──金融市場の構造変化とファンド資本主義の展開=三谷進
 第10章 二分化された金融──低所得層の金融アクセスとフリンジ・バンキング=大橋陽
第3部 企業と経営
 第11章 ミクロ基礎の崩壊──「競争的経営者資本主義」の変遷=谷口明丈
 第12章 オフショア・アウトソーシングへ──IT多国籍企業の史的展開=夏目啓二
 第13章 壊れゆく関係──「労使関係」の成熟と衰退=関口定一
 第14章 三重構造──中小企業政策の展開と“ベンチャー”=浅野敬一
第4部 社会保障・労働と経済思想
 第15章 格差と貧困──アメリカ型福祉国家の形成と変容=佐藤千登勢
 第16章 運動体と利益集団のあいだで──漂流する労働運動=中島醸
 第17章 〈希少性〉と〈余剰〉──経済学は経済成長をどのようにとらえてきたか=本田浩邦
終 章 現代アメリカ経済史の歴史像=谷口明丈   
統計資料/年表

書評等

※『歴史と経済』245号(2019年10月)に書評が掲載されました。評者は,秋元英一・千葉大学名誉教授。
※『社会経済史学』84巻2号(2018年8月)に書評が掲載されました。評者は,河﨑信樹・関西大学教授。
※『アメリカ学会会報』196号(2018年4月)の「新刊紹介」に書評が掲載されました。評者は,加藤一誠・慶應義塾大学教授。
※『週刊ダイヤモンド』2017年12月30日・2018年1月6日合併号の「経済学者・経営学者・エコノミスト111人が選んだ2017年『ベスト経済書』」第18位にランクインしました。
※『週刊エコノミスト』2017年7月25日号の「Book Review」に書評が掲載されました。評者は,上川孝夫・横浜国立大学名誉教授。

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