現代の担保法 | 有斐閣
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現代の担保法

現代の担保法

担保法の総合的考察

角 紀代恵 (立教大学名誉教授),道垣内 弘人 (専修大学教授),山本 和彦 (一橋大学教授),沖野 眞已 (東京大学教授)/編


2022年10月発売
A5判上製カバー付 , 792ページ
定価 11,000円(本体 10,000円)
ISBN 978-4-641-13899-5


物権法

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進展著しい現在の取引社会において,担保はいかなる機能を有しているのか。担保法の専門家が結集。理論と実務の両面から,新しい切り口で,担保法をめぐる問題状況を描き出す。担保法学を牽引してこられた米倉明・東京大学名誉教授の米寿を祝賀し献呈する論文集。
目次
第1編 担保とは何か
債権者平等の原則と担保…小粥太郎
責任財産分離の手法…森田 果
担保の経済効果…小塚荘一郎
先取特権制度の意義と機能──民法上の一般先取特権,動産先取特権に限定して…沖野眞已
約定担保の機能…道垣内弘人
相殺の担保的機能の基礎理論──相殺期待と牽連性…岩川隆嗣
担保としての性質決定・再構成…垣内秀介
担保と信託…角 紀代恵
担保と権利濫用──宇奈月温泉事件の再考…大村敦志
フィンテックと担保…小出 篤
消費者と担保…河上正二
  第2編 担保の目的財産
担保目的物としての金銭…井上 聡
普通預金担保における口座開設銀行の利益…藤澤治奈
「電子化された有価証券」を目的とする担保…中田裕康
暗号資産の担保…森下哲朗
知的財産の担保化…倉持喜史
事業担保の意義と制度設計…佐藤正謙
包括担保権の創設と手続法上の諸問題…山本和彦
  第3編 融資形態と担保
銀行と担保…浅田 隆
商社金融──我が国特有の金融手法の盛衰と動産担保手段が果たした役割…小林一郎
買収ファイナンス(アクイジション・ファイナンス)…末廣裕亮
米国のDIPファイナンスと日本への示唆──制度論の観点から…大川友宏
プロジェクトファイナンス…村上祐亮
航空機ファイナンス──日本型オペレーティング・リース取引を中心に…中島悠助
船舶ファイナンス…瀬野克久
特定の資産を引き当てにする社債──担保付社債,カバードボンド,信託社債…水野 大
担保取引の機能と比較した証券化取引の機能…有吉尚哉
  第4編 各種の担保の課題
下請負人の注文者に対する建築請負報酬債権を被担保債権とする民事留置権の成否──所有者と債務者の異なる類型における物と債権の牽連性について…伊室亜希子
先取特権の現代的課題──マンション管理費を確保するための立法論の試み…大山和寿
質物の使用収益と利息の請求からみた不動産質の性質…関 武志
集合動産譲渡担保の目的物の管理…粟田口太郎
ファイナンス・リースと契約の法性決定──購入代金担保への未履行双務契約解除制度の適用を素材として…森田 修
債務者の担保価値維持義務──立法の方向性…山下純司
担保の価値増加と第三者の負担…菱田雄郷
倒産手続において担保権者に保障されるべき価値…松下淳一
倒産手続における相殺権…水元宏典
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