〈民法総論〉 1 紛争解決の民法学から制度構想の民法学へ ――平井宜雄「法政策学序説」を繙く=大村敦志 2 日韓民法学の課題と将来=吉田邦彦 〈総則・物権〉 3 人の権利能力――平等と差別の法的構造序説=能見善久 4 裁判外紛争解決手続に対する時効中断効の付与=森田宏樹 5 戦後の判例にみる「入会権」の解体の法理・序説=加藤雅信 6 担保財産に対する設定者の売却権・取立権と担保権の有効性 ――アメリカ法の場合=角 紀代恵 7 抵当権者の物上代位と転付債権者=山田誠一 〈債権総論・契約〉 8 債権者代位権に関する基礎的考察 ――解釈試論のための理論的基礎付けを求めて=佐藤岩昭 9 契約における更新=中田裕康 10 ドイツ新債務法における瑕疵の証明責任=田中宏治 11 公共工事請負前払金と信託 ――最高裁平成14年1月17日判決の再検討=沖野眞已 12 アメリカにおける「DIP融資者の優越」 ――〈機能としての担保の契約による創出〉のための覚書=森田 修 〈不法行為〉 13 不法行為における権利侵害・違法性論の系譜と判例理論の展開に関する覚書=前田陽一 14 権利保護と損害賠償制度について ――「権利又は法律上保護される利益の侵害」要件に関する考察を通して=樫見由美子 15 「重過失」概念についての覚書=道垣内弘人 16 不法行為の間接被害者と損害賠償請求権=山口成樹 17 医師の死因解明義務について――手段的訴訟物考=河上正二 18 『損害賠償法の理論』と私――先学の世代間継承に志向して=川村洋子 19 共同不法行為論転回の事案類型と論理=瀬川信久 20 環境訴訟と差止の法理 ――差止に関する環境共同利用権説・集団利益訴訟論・環境秩序説をめぐって=大塚 直 〈家族法〉 21 親族法・相続法の特殊性について=水野紀子 22 生殖補助医療と法的親子関係に関する一考察 ――最近の事例を中心に=野村豊弘 |