第一部 第二次大戦後にいたるドイツ的法治国家論の展開 第一章 形式的法治国から実質的法治国へ 第一節 「法律による行政」と形式的法治国/第二節 シュタールにおける法治国の概念/第三節 ボン基本法第20条第3項をめぐって 第二章 市民的・自由主義的法治国から社会的法治国へ 第一節 近代における「法の支配」理論と「法治国」理論/第二節 ドイツにおける法治国の思想/第三節 ボン基本法第20条第1項・第28条第1項における社会国家 第二部 法治国家観展開の論理(通説)の再検討 第三章 ドイツにおける法治国家概念の形成とその論理 第一節 法治国家概念の形成/第二節 ドイツにおける法治国概念形成の論理/第三節 ドイツにおける「警察国」概念の形成 第四章 日本における「法治国」観の継受と形成 第一節 日本における「法治国」の概念の継受(一)/第二節 「法治国」観に関する学説と俗説/第三節 戦後期における「法治主義と法の支配」論争 序説 第三部 法治主義の普遍化的近代化と現代化 第五章 ドイツ的法治国家観展開の論理と普遍化的近代化・現代化 第一節 法治主義の概念と動向/第二節 社会的法治国/第三節 資料・ボン基本法下の法治国に関する論点/第四節 「形式的法治国・実質的法治国」概念の系譜と現状 第六章 日本国憲法と法治主義 第一節 法治主義と法の支配/《補説》 近年における「法治国家と法の支配」論の問題性/第二節 日本国憲法における「権利問題と事実問題」の区別/第三節 環境問題と法哲学 結 章 普遍化的法治主義の構築に向けて 第一節 法治主義の普遍化への歩み/第二節 普遍化的法治主義の提唱と構築 |