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正当防衛論の基礎

正当防衛論の基礎

刑法理論に新たな地平を拓く

橋爪 隆 (神戸大学教授)/著


2007年05月発売
A5判上製カバー付 , 386ページ
定価 8,140円(本体 7,400円)
ISBN 978-4-641-04246-9


刑法 > 刑法総論 > 違法性

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正当防衛はいかなる事実関係のもと,いかなる理由によって制限・否定されるか――わが国の学説では十分突き詰められてこなかったこの問題を,正当防衛の基本原理にさかのぼり,理論的に解明。学説・実務に共有可能な解釈論的基礎を提示する。
目次
序 章 問題の所在
第1章 正当防衛の基本原理
 第1節 議論の出発点
 第2節 正当防衛と緊急避難の関連
 第3節 優越的利益原理と正当防衛
 第4節 法確証原理の批判的検討
 第5節 個人的な利益状況からのアプローチ
 第6節 優越的利益原理の外在的制約
 第7節 緊急行為としての正当防衛の限界
 第8節 本章のまとめ
第2章 相互闘争状況をめぐる判例理論の検討
 第1節 「喧嘩と正当防衛」をめぐるわが国の判例の動向
 第2節 「挑発防衛」をめぐるドイツの判例
第3章 相互闘争状況における正当防衛の限界――理論的検討
 第1節 学説の展開
 第2節 学説の分析の視点
 第3節 積極的加害意思論
 第4節 防衛準備行為・迎撃態勢に基づく制限
 第5節 挑発行為に基づく正当防衛の制限
 第6節 侵害回避義務論からの問題解決
 第7節 侵害の有責招致と複数人の関与
終 章 正当防衛論の再構成
 第1節 正当防衛の基本原理
 第2節 正当防衛状況
 第3節 正当防衛行為
 第4節 正当防衛論の展望――裁判員裁判における正当防衛論
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