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高橋財政の研究

【オンデマンド】 高橋財政の研究 -- 昭和恐慌からの脱出と財政再建への苦闘

国債の日銀引受はいかにして「財政の常道」になったか

井手 英策 (横浜国立大学助教授)/著


2006年11月発売
A5判上製カバー付 , 318ページ
オンデマンド定価 8,690円(本体 7,900円)
オンデマンドISBN 4-641-91529-6
(原本ISBN 4-641-16274-3)



財政・公共経済学

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*2019年9月オンデマンド対応。
1930年代,世界が同時不況に苦しむなか,日本は高橋是清蔵相のもと,いち早くフィスカル・ポリシーに踏み切り,景気回復を遂げた。日銀による国債引受が積極財政を支えたが,その後,軍部の予算増額要求を前に,大蔵省は財政の健全化をめぐって苦闘することになる。 大蔵省・日銀などの一次資料を駆使して高橋財政期の政策決定過程を解明し,財政史分析に新たな方法を提示する。歴史分析から現代の財政課題への重要なインプリケーションを汲み取る意欲作。
目次
序 章 財政史研究の新たな方法を求めて
     ――本書の分析視角と問題提起
 1.高橋財政の概観
 2.研究史の整理
 3.本書における財政史分析の枠組み
 4.「大蔵省統制」の概念整理
第1章 新規国債の日銀引受発行制度をめぐる大蔵省・日本銀行の制度設計
 1.共同調査会における大蔵省・日本銀行の制度設計
 2.日銀引受に関する政治的・経済的合理性の検討
 3.金融緩和策としての日銀引受
第2章 時局匡救事業期における新たな予算統制の展開
 1.時局匡救事業期における地方の財源統制
 2.米穀統制法の歴史的意義/他
第3章 租税制度の現代化をめぐる大蔵省構想とその挫折
第4章 後期高橋財政への転換と財政の「健全化」
第5章 高橋財政とニューディール財政
終 章 高橋財政における大蔵省統制の意義
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