《主な目次》 1 刑法解釈の基本原理 新しい刑法理論の流れ/相対的応報刑論/罪刑法定主義の変質 2 客観的構成要件要素 可罰的違法性とあおり罪/不作為犯論の現状/実行行為と不能犯/実行行為と因果関係/相当因果関係説/因果関係の錯誤/罪数 3 違法性と正当化 違法の相対性と可罰的違法性/医療行為と被害者の同意/正当防衛の相当性/防衛の意思と急迫性/原因において自由な行為と原因において違法な行為 4 責任非難の実質 責任能力論の動き/故意論の新展開/故意の種類/具体的事実の錯誤/過失の実行行為/過失犯の結果回避可能性 5 共犯論の問題点 共犯の処罰根拠と要素従属性/共犯に関する錯誤と行為共同説/共謀共同正犯/承継的共同正犯/過失の共同正犯/共犯の因果性/不作為と共犯 |