序 章 モデルとストーリーのあいだ 第1章 自然・伝統・産業化:武田泰淳『鶴のドン・キホーテ』 第2章 恋と革命:太宰治『斜陽』 第3章 父性の敗北:三島由紀夫『絹と明察』 第4章 日米関係悪化の中で:永井荷風『あめりか物語』 第5章 デモクラシーの行方:谷崎潤一郎『痴人の愛』 第6章 グローバリゼーションと反帝運動:横光利一『上海』 第7章 急成長と過当競争の歪み:小林多喜二『蟹工船』 第8章 独立した合理的な個人?:大岡昇平『野火』 第9章 歴史と偶然性:山田風太郎『戦中派不戦日記』 第10章 相対主義ではなく多元論を:夏目漱石『文芸の哲学的基礎』 |
第8回(2005)桑原武夫学芸賞 |