第1部 地域政治経済学とは何か 第1章 地域経済学の方法論的検討:地域政治経済学の提唱 第2章 地域政治経済学の理論 第3章 地域経済の国際比較の視点:地域の魅力と地域経済 第2部 地域経済と地域政策のモデル 第4章 成長極モデルの決算 第5章 内発的発展モデルの展望 第3部 新しい地域政策モデル 第6章 グローバリゼーションと都市戦略 第7章 環境再生を軸とする都市再生 第8章 環境・交通・産業の政策統合 第9章 生活の質と知識経済 ◆推薦の言葉=宮本憲一(滋賀大学学長) 現代社会では,グローバリゼーションによって国民経済・国民国家が黄昏に向かい,それにつれて改めて地域の独自性が重視されている。本書は,地域分析を市場システムに限定せず,公共部門をふくめ環境などの外部性も総合した政治経済学として構成している点で,オリジナルな業績である。また地域の政策主体を明らかにして政策形成と政策提言をしていることは,地域の政策担当者や経営者にとって必須の参考文献となろう。本書の魅力は典型地域を現地調査し,具体的歴史的に検討した成果にもとづいて,理論と政策を提示していることである。 ◆本書を推薦する=山出保(金沢市長・全国市長会会長) 金沢モデルなど,本書の実証的な分析は,これからの地域政策を考えるための重要なヒントになる。行政担当者をはじめ,市民,経済界の人々などに,広く薦めたい。 |