1章 問題の設定 作用に対する反作用 主要資金提供者の企業支配力 主要資金提供者の制御 本書の課題と枠組 2章 戦後日本企業の所有構造と企業金融構造 法人株主主体の株式所有構造 企業金融構造:銀行借入の大きさとメインバンク・システム 株式持ち合いと制御の誘因 3章 縮減型制御 研究の方法と枠組 大株主の縮減型制御 大口債権者の縮減型制御 まとめ 4章 封じ込め型制御 大株主構造と持ち合い構造の制御パターン 大口債権者構造の制御パターン 封じ込めの論理 5章 制御と経営者の自己規律 日本の企業統治主体再考 日本企業における経営者の自己規律 制御に内包された自己規律メカニズム 6章 制御を可能にした要因 株主の交渉可能性と安定株主候補多数性 株主構造のさまざまな調整手段の存在 債権者候補多数性と金融機関競争の激しさ 7章 結論と含意 関係をベースにした制御のバリエーション バブル経営の原因への含意 これからの企業統治メカニズムを考えるために おわりに |