文化・組織・雇用制度 | 有斐閣
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文化・組織・雇用制度

文化・組織・雇用制度 -- 日本的システムの経済分析

「文化の経済学」の先駆的業績

荒井 一博 (一橋大学教授)/著


2001年12月発売
A5判上製カバー付 , 284ページ
定価 4,180円(本体 3,800円)
ISBN 4-641-16141-0


労働法
労働経済学
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文化の概念は経済分析には取り入れられてこなかった。しかし,組織は極めて文化的存在であり,制度は文化によって決定される。本書は,文化と経済の関係を明らかにし,確率論やゲーム理論を援用して日本的システムの象徴である終身雇用制・年功賃金制などを論じる。
目次
《主な目次》
第1章 制度と組織に対する文化の影響
 経済学が無視した文化
 契約の不完備性と相互依存性/他
第2章 信頼をいかに定義するか
 経済学における信頼の重要性
 基本的な定義/他
第3章 終身雇用制度の理論
 終身雇用制度の人的資本理論
 終身雇用制度のゲーム論
 繰り返し囚人のジレンマ・ゲームの実験/他
第4章 二重構造労働市場の形成
 はじめに
 雇用保障・協力・生産性
 基本的な仮定/他
第5章 雇用制度のなかの信頼――山岸俊男学説批判
 安心社会論による信頼の定義の問題点/他
第6章 年功賃金制の既存モデル
第7章 ライフサイクル賃金モデル
第8章 1990年代以降の雇用制度
 1990年代の経済と労働市場の変化
 終身雇用制に関する実態と希望
 雇用制度の将来
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