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芦部憲法学を読む

芦部憲法学を読む -- 統治機構論

芦部憲法学の世界

高見 勝利 (国立国会図書館専門調査員)/著


2004年11月発売
A5判上製カバー付 , 520ページ
定価 4,400円(本体 4,000円)
ISBN 4-641-12959-2


憲法

在庫なし

法学教室に32回連載された「芦部憲法講義ノート拾遺――統治の機構と作用」の単行本化。芦部先生の「憲法講義ノート」は未完で幕を閉じたが,東京大学における先生の講義録・講義ノート等をもとに統治機構論の一端を著者が素描したもの。
目次
はじめに 芦部憲法学の原点
第1章 総 説
 憲法講義の課題と憲法学
 憲法解釈の方法
 権力分立制
 国法学講義と国家形態論
第2章 国 会
 選挙制度と民主政のかたち
 「国民代表」概念の法的講成とその批判
 「政治的代表」の構成要素とその憲法的意義
 国権の最高機関――学説分岐の前提について
 唯一の立法機関――法律の「一般性」とその「変容」の帰結
 両院制と「衆議院の優越」
 参議院議員の選出方法――哲学を欠いた彌縫策
 懲罰事犯と会期制
 国政調査権の「性質」――浦和事件と助手論文の着想
 国政調査権の限界――ロッキード事件と議院の「報道機能」
第3章 内 閣
 「行政権」の概念
 人事院の合憲性
 委任命令の根拠と限界
 内閣と国会の関係
 衆議院の解散――解散権の所在とその行使制約の有無
第4章 裁判所
 「司法権」の概念
 司法権の独立
 最高裁判所裁判官の国民審査制
 違憲審査権
 付随的違憲審査と憲法判断回避の技術
 統治行為論――違憲審査権の限界
 違憲判決の効力
第5章 財政・地方自治・条約・憲法改正
 国会の財政統制と予算修正権
 地方自治
 条 約
 憲法改正国民投票制
第6章 天皇制と憲法9条
 象徴天皇制
 内閣の「助言と承認」の意義
 憲法9条をめぐる解釈対立の源流
 あとがき
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