萬葉集全注 巻第十八 | 有斐閣
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萬葉集全注 巻第十八

萬葉集全注 巻第十八

萬葉集全注 全二十巻 > 萬葉集全注 全二十巻 18

伊藤 博/著


1992年11月発売
A5判 , 292ページ
定価 4,400円(本体 4,000円)
ISBN 4-641-07148-9


文学

在庫なし

巻第十八は,天平20年から天平勝宝2年まで,家持の越中国守時代の歌107首を収める。うち家持の作は長歌10首,短歌59首で,彼の作を核としつつ展開されている。古来,集中最も魅力に乏しいとされる本巻もそこに生きた家持たちの活気に満ちた息遣いを伝える。
1000年の歴史をもつ万葉研究の本流である訓詁注釈の伝統の上に,現代万葉学の特色――歴史,風土,民俗,宗教など隣接諸学との多様な交流――を活かした,新しい内容の,滋味あふれる注釈。
本文は,「原文よみ下し」と「口語訳」とを大きな活字で上下2段に対照,歌のもつ声調をいきいきと味わえるように配慮した。
解説は,〔注〕と〔考〕の2部に分け,精緻な語釈をほどこす〔注〕に対し,〔考〕の部では作歌の動機やその社会的背景を描くとともに,歴史に生きる作者の姿を再現するようにつとめた。本全注は,研究者,学生にとって絶好の手引であるばかりでなく,広く一般愛好者の心の糧ともなるであろう。
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