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日本の企業システムの本質に迫る傑作論文選,「失われた10年」を見つめた精選13篇
伊丹 敬之 (一橋大学教授),藤本 隆宏 (東京大学教授),岡崎 哲二 (東京大学教授),伊藤 秀史 (一橋大学教授),沼上 幹 (一橋大学教授)/編
2005年12月発売
四六判上製カバー付 ,
388ページ
定価 3,080円(本体 2,800円)
ISBN 4-641-05395-2
在庫なし
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日本の企業や経済システムに対する評価が揺らいだかに見えた1990年代。諸学問においては,その強みや普遍性・特殊性について,現実を鋭く見据えた分析と考察が積み重ねられてきた。これらの研究成果を経済学・経営学・歴史学を中心に精選・網羅し,体系的に位置づける。93年に発行され,必読論文集として好評を博した同名シリーズの第2期。
1990年代の日本,バブル崩壊をはじめとして経営を取り巻く社会・経済環境は激変した。その中で日本企業はいかに環境対応し,何を変え何を変えなかったか。それらを見つめ続ける経済学・経営学の視座とは。隣接他分野の成果も含めた傑作論文を収録。
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序 章 企業環境と経営の原理=伊丹敬之 第1部 労働市場と社会環境 第1章 構造的失業とは何か=玄田有史・近藤絢子 第2章 安心の日本,信頼のアメリカ=山岸俊男 第3章 ホワイトカラー・モデルの理論的含み=猪木武徳 第2部 経済環境と企業行動 第4章 BIS規制,会計操作,「追い貸し」=櫻川昌哉 第5章 日本におけるIT革新=西村清彦・峰滝和典 第6章 日本の対外直接投資と空洞化=深尾京司・袁堂軍 第3部 企業分析の方法 第7章 経済学は制度をどう見るか=青木昌彦 第8章 経営学研究における不変法則探究の可能性=沼上 幹 第9章 長期的コミットメントの社会=ロナルド・ドーア 第4部 バブルと「失われた10年」 第10章 1990年代の日本経済=吉川 洋 第11章 構造改革なくして成長なし=林 文夫 第12章 巨額キャピタル・ロスと利潤圧縮メカニズム=橋本寿朗 第13章 歴史の流れの中の日本=伊丹敬之
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